スポンジ生地の作り方は2種類あります。全卵で泡立てる「共立て」と、卵黄・卵白を別々に泡立ててから合わせる「別立て」です。
まず、ショートケーキの土台に使ったりする「共立てスポンジ」の作り方。
卵と砂糖と小麦粉だけで作れますが、美味しくするために無塩バターや牛乳を加えます。
型の準備や計量、オーブンの予熱と言った下準備をしっかりしてから卵の泡立てを始めましょう。
【8】
室温が低い時期や冷蔵庫から出したての卵を使うときは、卵液を湯煎で温めますが、必ず砂糖を良く溶かしてから。お湯の温度は50〜60℃。卵液をハンドミキサー低速で撹拌しながら30℃位に温めて下さい。(*2)
【14】
最後に肌理そろえをします。ハンドミキサーを低速にし、羽根をまっすぐに立てて浮かし、生地の中に1cm程度入っている位置でゆっくりを表面を10周動かします。大きな泡が無くなりクリームのような状態になります。
【28】
型に流し終わった状態です。予熱したオーブンにこのままそっと入れます。生地の表面が乾いてきて膨らんでくるまでに、約10分かかります。しっかり膨らみ焼き色が入ってきたら、180℃前後の向きを変えます。
一番大切なポイントは、「楽しくルンルンな気持ちで作ること」です。作っている時に楽しいと、必ず良い結果が出ます。あとは卵を泡立てる前に準備を怠りなくしておくこと。計量や下準備、調理、片付けまでが、全部お菓子作りの作業です。ですから調理時間は全作業時間の1/3程度。卵を泡立て始める前に工程を一度しっかり読み返して、調理に入って下さるとスムーズに良いものが出来上がります。
*1:グラニュー糖だと焼き色はやや薄く、切れの良い甘さのスポンジになります。上白糖だと焼き色は やや濃く、しっとり感の強いスポンジになります。
*2:温め過ぎに注して卵液の温度は30℃くらいまでにします。人肌の温度まで温めると泡立ち過ぎを おこしやすく、肌理の粗いパサつくスポンジになりやすいです。
*3:生地が一番膨らんだ状態から少し低くなったときが、焼き上がりです。焼き時間は季節によって5 分前後変化します。オーブンに入れたときの生地温度の差で焼き時間が変わります。
井田ようこ:サロン・ド・ヨーコ(神奈川県 横浜市戸塚区平戸)
少食でアレルギー体質の子供のために、安全でおいしいお菓子や料理を作りはじめる。お菓子教室に通った後、横浜の…(全て読む)
2024年11月21日 【クスパ 運営会社変更のお知らせ】
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