10年後の自分の為に!細胞レベルで生まれ変わるアンチエイジングのための料理教室&LAB東京
娘の命を支えた、
ひとくちのチョコレート
こんにちは。リビングフード(ローフード・発酵)の専門家、料理家の安藤千英です。
私がローチョコレートのエキスパートとして、本気で取り組むようになったのには、
ひとつの忘れられない出来事がきっかけでもあります。
◆ 娘の命を支えた、ひとくちのチョコレート 今から十数年前。
2歳の誕生日を目前に、娘は思いもよらない事故で重度の火傷を負い、入院することになりました。
笑わない。しゃべらない。食べない。
日に日に痩せていく娘を前に、私はただ立ち尽くすしかありませんでした。
そんなある日、母が病室に持ってきてくれたのがアンパンマンのチョコレート。
当時の娘が、唯一、口にしてくれたものでした。
そのとき、私は思いました。
「私にできることは何だろう?」
医師は治療してくれる。でも私には、最高の“材料”を集めて、娘の皮膚や体を育てることしかできない。
「人間の体は、食べたものでできている」
——この考えにたどり着いたのです。
◆ 食の力を信じた日 そこから、私は本格的に「食」について学び直しました。
当時趣味でやっていたマクロビオティックを深め、
さらに出会ったのが「ローフード」でした。
加熱しない。
酵素を生かす。
素材をまるごと取り入れる。
この考え方は、まさに「生きた体をつくるための食事」だと確信しました。
時は流れ、ローフードのレッスンの中でチョコレートをローで作る方法も教えるようになりました。
でも当初は、まだ「チョコレートの本当の力」を私自身も知らなかったのです。
◆ カカオを深く知りたいと思ったあの日 ある日、生徒さんのひとりが私にこう言いました。
「もっとローチョコレートのことを詳しく学びたい」
その言葉に背中を押されるように、
私はカカオの世界を深く調べ始めました。
文献を読み、栄養を調べ、世界の研究を探していく中で、
「カカオには創傷治癒効果がある」
という事実に出会ったのです。
あの日、娘が口にしたチョコレート。
それがまさに「彼女の体と心を癒した一粒」だったのかもしれない。
そう思った瞬間、私は涙が止まりませんでした。
◆ ローチョコレートの世界へ それから私は、ローチョコレートを“本物のチョコレート”として成立させるために、
カカオバターの特性、乳化、酵素の温度管理、保存性、テンパリングなど、
必要な知識と技術をひとつひとつ研究し、検証していきました。
最初は、普通のチョコレートと同じようにテンパリングしても、うまくいかない。
海外のローチョコレートの本や国内で見かけた本を見ても、厳密なところはなかなか分からない。
きれいに固まらない。
艶が出ない。
“保存性”も悪い。
特にこの保存性のところに納得がいきません。
試しても試しても、失敗の連続でした。
その中で私は気づいたのです。
「これは“ただのローチョコレート”ではなく、“ローショコラティエ”の技術が必要だ」と。
◆ ローフード×ローショコラティエ=私の表現 「ローショコラティエ®」と名乗るからには、
ただチョコレートを作るだけではなく、ロースイーツのローパティシエ®としての技術・感性・美意識も融合させる必要がある。
甘さのバランス、香りの重ね方、口どけ、デザイン。
私の中で学んできたロースイーツのすべての知識と感性が、
このチョコレートに活かされていきました。
そしてようやくたどり着いたのが、
「ローショコラティエ®式ローチョコレートテンパリング」という
これまでにない独自のメソッドでした。
この方法だと、私の舌調べでは、
約1ヶ月ほど経過しても
味は落ちません!
ようやく納得のいく作り方に出会ったんです。
◆ 講座へ、そして協会設立へ この技術と知識を体系化したのが、
「ローチョコレートマイスター®講座」
初心者からプロまで、ローチョコレートの世界にしっかりと入門できるように作りました。
そしてさらに、チョコレートを“生き方”として伝える人を育てるために、
ローショコラティエ®協会を設立。
チョコレートに命を吹き込む人たちの育成を、これからも続けていきたいと思っています。
◆ 最後に あの日、娘が口にした小さなチョコレートが、
今の私のすべての原点です。
ただ甘いだけじゃない、
人の体と心を癒し、生き方すら変えていくチョコレート。
それが、私がローチョコレートをつくる理由です。
渋谷区神宮外苑前にてレッスン開催中!
ローショコラティエ協会本校
料理教室&LAB東京主宰
クスパ公認インスタアンバサダー
ELLEgourmet専門料理家
わかさ出版web”カラダネ”、発酵美、オリーブオイルライフなどコラムやレシピ執筆
現在までに40冊の本や雑誌に掲載
ローショコラティエ協会代表理事
ローフード国際プロデューサー
発酵専門家として活動中