ワインのソムリエがお伝えする、イタリア、フランスの心温まる家庭料理。地方のおそうざい。
ラグーと言えばボローニャのものを真っ先に思い浮かべるけど、 ラグーは「煮込み」のことです。 ということはお肉に限らず野菜やお魚のラグーもあって、 イタリア各地にそれぞれの土地のラグーのがあります。 ラグー・ナポレターノ(ナポリ風)は、お肉、トマトと赤ワインが主な材料で、 それらを時間をかけて煮込みます。 たまねぎを入れないレシピもあるけど、わたしはベースに少し入れます。 ラグー・ナポレターノが「日曜日のラグー」と言われるのは、 休日にゆっくりと時間をかけて煮込むからです(諸説あります)。 お肉はボローニャ風のように挽いたものでなく、豪快に塊のまま。 お好きな部位でいい。何種類かの。 ビーフシチューを作るときのような、煮込んでおいしい牛肩肉、牛すね肉や、 鶏の手羽中、手羽先、豚のスペアリブ、サルシッチャとか。 ワインはアリアニコだったら完璧だけど、そうじゃなくてもいい。 アルゼンチンの赤にしたよ。最高! ナポリでこのラグーを教わったとき、 お肉をセコンドで、ソースをパスタソースにプリモでいただきました。 ひとつのお鍋で二品できるナポリ料理、ナポリのごちそう。 わたしはこのラグーを二日に分けていただきます。 一日目がセコンドになるかプリモになるかはほかのお皿次第だけど、 いずれにしてもお料理は、全体的に赤ワインで通せるものがいい。 プリモのパスタはストローみたいなZitiが定番だけど、 今日はいただいたQuadratoで。 Quadratoはイタリア語で四角いと意味で、ほら、断面が四角くなってる。 モリサーナはわたしの中で、 好きなパスタメーカーのトップ3に入ります。 麺の味がとにかくいい。 茹で時間13分が示すように、もちもちでしっかりと存在感がある。 モリサーナのいいところは、 ロングパスタがいつまでもおいしいところ。 すぐ伸びてしまわないから、ゆっくりおしゃべりしながら味わえるのがいい。 プリモはこんな感じのパスタでいただくから、 それを考えてお肉を選びます。 だからお肉はお好きな部位でと言ったけど、わたしは必ずスペアリブを入れる。たくさん。 ゼラチン質でとろりとしたソースがパスタにしっかりからむ。 しっかり煮込んだあと、お肉が勝手に骨からほろほろ取れるあの瞬間も好き。 ◆◆◆ お料理のレッスンの日程、メニューなどの詳細をご案内してます ◆◆◆ 10月 イタリア料理 → ★ 11月 フランス料理 → ★ こちらからもお申込みできます。 10月レッスン → ★ 11月レッスン → ★
単身イタリアに渡り、現地の料理学校や一般家庭の主婦からイタリア各地の料理を学ぶ。
帰国後、ル・コルドン・ブルーにてフランス料理を習得、料理ディプロムを取得。
2011年より料理教室、ワイン、チーズ教室を、2019年よりコーヒー教室を主宰。
現在もイタリア、フランスへ足を運んで料理修行、ワイナリーやチーズ工房訪問を重ねている。