橙のコンフィ
by. 名田 緑先生
11
橙をまるごと使います。
果汁の入ったシロップで炊くので、
甘酸っぱさと香りを存分に楽しめますよ。
そのままいただくのはもちろん、
刻んでお菓子に加えたり、パン生地に混ぜ込んだり。
乾燥させてチョコがけすれば、贈りものにしても喜ばれます。
材料 分量:作りやすい分量 調理時間:1週間
作り方
1
1日目。
低めのぬるま湯の中で、橙の表面をたわしなどでしっかりと洗う。
楊枝か金串で表面に150〜200か所ほど穴を開ける。
果肉まで届かなくてよいのでリズミカルにポンポンと打つ。
(写真のようにミートテンダライザーを使うと楽ちん)
2
600Wレンジで30秒加熱(果汁が多く取れる)して、
縦に半分に切り、真ん中に切り込みを入れる。
3
果汁を絞って、
4
絞った果汁は【12】で使うので
冷蔵保存しておく。
(今回搾れた果汁は260ml)
5
種には苦みがあるので、できるだけ取り除く。
6
大きめのお鍋にたっぷりの水と橙を入れて中火にかけ、
沸騰したら茹でこぼす。
これをあと2回(合計3回)同じように茹でこぼす。
7
1度目は橙が浮いてくるので、
鍋の口径より小さめの蓋などをかぶせるとよい。
8
キッチンばさみで2か所切り込みを入れ、
じょうのう袋を取る。
綿の手袋をして取ると、すべらずに取りやすいです。
9
お好みの幅に縦に切る。
一番幅の広い部分が1センチ程度がよい。
「わた」はふわふわの部分を取る程度にナイフで切り落とし、
わたの表面を揃えておく。
一緒に「白い筋」を取り除く。
10
たっぷりの水に浸けて2日おく。
その間、1日に5〜6回、水を替える。
このとき皮を束にして、切れないようにぎゅっと絞り苦みを抜く。
水を替える回数は神経質にこだわらず、
気がついたら替える。
時間をかけて丁寧に、
皮とわたの苦みを抜く。
11
3日目。
炊くお鍋にきれいに並べて、
ひたひたの高さまで水を入れる。
(この水は計量用、シロップの量の基準です。今回は350ml)
計量用の水は捨てる。
計量した水と同量のグラニュー糖(A)を用意する。
今回のグラニュー糖(A)は350g。
12
【11】で計量した水と同量の350mlとグラニュー糖で
橙を炊くシロップを作る。
【4】の果汁(260ml)と水(90ml※)を合わせて350mlの水分★を用意。
13
鍋に並べた橙に【12】の水分★(350ml)とグラニュー糖(350g)を入れ、
グラニュー糖を溶かしながら炊く。
中火で炊き始め、ふつふつ沸騰したら弱火、
あくを取りながら10分炊く。
14
オーブンシートで落とし蓋をして、さらに10分炊く。
(合計20分炊く)
炊き終わって粗熱が取れたら
落し蓋をしたまま鍋の蓋をして、そのまま1日おく。
鍋の蓋に付いた水滴は鍋の中に戻す。
15
4日目。
グラニュー糖(A)の1/4のグラニュー糖(B)を用意。
グラニュー糖(B)は87.5g、
これを入れて中火にかける。
鍋をゆすってグラニュー糖を溶かす。
沸騰したら落とし蓋をして弱火で5分炊く。
そのまま冷まして蓋をして1日おく。
16
5日目。
グラニュー糖(A)の1/4のグラニュー糖(C)を用意。
グラニュー糖(C)は87.5g、
これを入れて中火にかける。
鍋をゆすってグラニュー糖を溶かす。
沸騰したら落とし蓋をして弱火で5分炊く。
そのまま冷まして蓋をして1日おく。
17
6日目。
さらさらだったシロップにとろみがつき、
橙に透明感が出てつやっぽくなったらできあがり。
シロップにとろみがつき過ぎると仕上がりがべたつくので
シロップは煮詰めすぎないように。
18
橙が空気に触れないようにシロップに漬ければ、
冷蔵で1ヶ月保存できる。
空気を抜いてジップロックなどに入れれば、
冷凍で1年保存できる。
(冷蔵でゆっくり解凍して使ってください)
19
乾燥させる場合は
キッチンペーパーなどでシロップを軽くおさえて拭き取り、
半日~1日、常温において水分を飛ばす。
触ってみて、べとつかなければできあがり。
20
乾燥させたらぜひチョコがけしてみてください!
チョコレートを湯煎で溶かし、
橙の半分をコーティングして、
チョコレートが固まればできあがり。
冬場はそのまま、
暑い時期は冷蔵庫に5分ほど入れれば固まります。
★ 調理のコツ・ポイント
・水(※1)の量は【4】で絞った果汁の量によります。
・ABC合わせたグラニュー糖の重さは【12】の水分の1.5倍
全体のグラニュー糖:水分=3:2です。
・グラニュー糖の配分はA:B:C=4:1:1。
・口径22センチ浅鍋を使っています。
このレシピへの感想
レシピ制作者 |
|
名田 緑 |
|
単身イタリアに渡り、現地の料理学校や一般家庭の主婦からイタリア各地の料理を学ぶ。 帰国後、ル・コルドン・ブルーにてフランス料理を習得、料理ディプロムを取得。 2011年より料理教室、ワイン、チーズ教室を、2019年よりコーヒー教室を主宰。 現在もイタリア、フランスへ足を運んで料理修行、ワイナリーやチーズ工房訪問を重ねている。 プロフィール詳細をみる |
イタリア、フランス料理の教室 LA CUCINA VERDEの最新レシピ
ジャム・コンフィチュールの人気レシピ
-
柚子のコンフィチュール(柚子ジャム)
パンにつけてもヨーグルトに添えても、お湯で割って柚子茶もいいですね。 ビタミンCいっぱいの柚子をまるごといただきましょう。 キチンと計量して作るから、絶対おいしくできますよ。 (2020.12.材料の分量を改定、計量が解りやすくなってます)
調理時間:2時間、分量200mlのジャム瓶4個分くらい
美味しそう:168件
お気に入り:56件
コメント:1件
-
オレンジコンフィとオランジェット
少しの手間と時間がかかりますが、 きらきらに仕上がった手作りは格別。 そのままいただくのはもちろん、 刻んでお菓子に加えたり、パン生地に混ぜ込んだり。 コンフィを乾燥させたオランジェットにチョコがけしたものは 贈りものにしても喜ばれますよ。
調理時間:1週間~10日、分量オレンジ4~5個分
美味しそう:48件
お気に入り:21件
-
イギリス伝統の甘酸っぱい♡レモンカード
旬のレモンで甘酸っぱくトロ〜リ濃厚癖になるお味です!国産レモンが出回る冬に作るのがおススメです朝食のパンやトーストと一緒に♥️パンケーキやビスケットにも合います
調理時間:30分、分量小瓶2~3個分
美味しそう:20件
お気に入り:19件
コメント:1件
-
*柚子ジャム*
沢山作るならお鍋で、少量ならレンチンでも作れます♬ パンに塗ってもお料理に使っても良しの万能ジャムです😄
調理時間:30分〜2時間(作る分量で違います)、分量作りやすい分量
美味しそう:13件
お気に入り:10件
-
プチトマトのトマトジャム
年中出回ってるプチトマトですが 今が一番美味しくてお安い時期ですよね。 甘みの強いプチトマトを使えば トマト(お野菜)とは思えないくらい とってもフルーティーなジャムが出来あがりますよ
調理時間:20分、分量小さなジャム瓶2個分
美味しそう:96件
お気に入り:9件
maehachiさん
2023/4/12 19:29:08
初めて挑戦したのですが、丁寧に教えて下さっているので、とても美味しく出来ました。あっという間に消費しました。
作っていただいてありがとうございます。嬉しいです。
手間も時間もかかりますが、できあがるとそんなことも忘れますよね。
橙はわたの部分も多く、肉厚に仕上がります。コンフィにするにはおすすめの柑橘です。
橙の季節の毎年の季節しごとになさってください。
匿名希望さん
2023/4/12 19:26:20
このクチコミは
非公開にされました