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● 【ご質問】失敗しないタピオカの戻し方③ 実験結果を受けて、考察してみました。
こんにちは、安藤です。
前の記事の続きです。
前の記事はこちら
今日は、前回の結果を受けて、考察した結果をお話しするとともに、失敗した原因と対策を考察していきますね。
LINE、インスタでタピオカを失敗したときの要因を聞いたところ、
いただいた回答は、こちらでした↓
・溶けてしまった
・芯が残ってしまった
・周りは溶けて芯が残った
まず、前提として、タピオカを戻すには、水と熱を加えて、糊化(アルファ化)させる必要があります。
化学的な話はここでは省略して、簡単に言えば、糊化(α化)とはデンプンに水と熱を加えることで,水を吸収して、軟らかく消化の良い状態になることです。
身近な例で言うと,炊き立てのご飯がまさに,デンプンが糊状になっている状態です。
タピオカの糊化温度、つまり水を吸収して柔らかくなっていく温度は、59.5~70℃。
つまり、タピオカを入れる際に、この温度以上で入れないと、水温が上がるまでにタピオカが溶けてしまうことがあります。
溶けてしまった、という場合は、タピオカを入れるときに、お湯が沸いていたかどうかを振り返ってみてください。
茹でるときの火加減はタピオカが踊る程度です。
これは、大粒も小粒も同じです。
また、メーカー品によっては、水に入れただけで溶けてしまうものがあります。
特に、白いタピオカなど、黒糖やカラメルなどの砂糖が入っていないと、その可能性があります。(砂糖は保水性があるため)
次に、芯が残ってしまった場合。
原因として、タピオカ粒の中心部の吸水が不十分なまま、周辺部のでんぷんが糊化し、糊の層ができて吸水が進みにくくなり、粒の中心部は水が不足し、周辺部に水が多い芯のある粒になってしまうことが考えられます。
ぐつぐつ沸騰させたお湯で長時間茹でて火を通しても、芯が残ってしまうのがこのパターン。
中心まで吸水させつつ火を通すには、沸騰より少し低い温度で茹でてあげるのが良いです。
この場合は、糊化温度まで下げて、吸水時間を取ってあげると改善しました。(火を止めて蓋をして蒸らす、静置する)
最後に、周りが溶けて、芯も残った場合。
これは、先程の白タピオカのように、そもそも水に溶けやすいタピオカを使っていた。
または、
タピオカを鍋に入れるときの温度が低かった、かつ、ぐつぐつと沸騰したお湯で茹でていた、
場合が考えられます。
対策としては、上の2つの対策を両方やっていただければ良いかなと思います^^
長くなりましたので、続きは次の記事で
参考文献 新訂調理科学、お米とごはんの科学
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幼少時タイで育つ。東京海洋大学食品生産学科卒業後、大手食品メーカーの商品開発を担当。退職後、実母である、タイ料理研究家の酒井美代子に師事し、2011年にスタジオアロイタイ料理教室講師資格取得。スタジオアロイで講師を務める傍ら、タイに行き、シーサモン先生に師事し、さらに本格的にタイ料理を学ぶ。2014年より子連れの教室を主宰。現在はスタジオアロイのすべてレッスンを担当。