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最終更新日:2017/9/1

料理教室&BistrotRIANT-りあん-東京目黒区中目黒(東京都目黒区)

銀座ろくさん亭での日本料理修業を経て、パリで本場のフランス料理を学んだシェフ川名の料理教室

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愛される料理=料理と人生をおいしくする秘密=

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何処を見る? Vol.1193
2010/10/4 9:32 UP

料理教室&BistrotRIANTのメールマガジンです。
料理人・川名克典の料理セミナーでは伝えきれない
技術の裏に隠されているものを書いています。


それは、料理と人生をおいしくする秘密そのもの・・・。



  神無月もアッという間に四日目。
  こりゃ、今月も早そうだ。
  
  今日は料理教室が始まる前の定休日・・・。
  この日は殆どの場合、その月の料理を「通し」で作る日だ。
  時間を気にしなくていいから・・・。
  寄り道も脇道も出来る。


  この寄り道や脇道がルセットに厚みを持たせる。
  講義に余裕や面白みや情熱を吹き込む。
  音楽をかけっぱなし、DVDを流しっぱなし・・・。
  適当だ。
  決して真面目ではない。
 
  端から見れば遊んでいるみたいに見えるだろう。
  キッチンは、散らかすだけ散らかす。
  
  
  とにかく作りたい様に作るから、そんな風になる。
  まるで料理初心者が、後のことを考えられずに・・・。
  「今」作っている料理に全てを奪われて、まな板の回りやシンク
  が材料と洗い物で手が付けられなくなっているのと同じ事。
  普段は絶対にやらない。
  
  もしやってしまえば、自分で自分の首を絞めるから・・・。
  常に次の料理を作れる状態にしていなくてはいけないことを何
  年もかけて、身体にすり込ませている。


  職人修行の最初は洗い物だ。
  そのうち自分の包丁を持つことを許され、刻みものなんかやる。
  でも、洗い物も常に山になる。
  この時、片付けながら作り続ける習慣が身体にすり込まれる。

  これは「もの凄く大切な事」だったと、今にして感謝している。
  お金を払ってでも覚えたい習慣だ。
 
  料理教室は「料理の作り方」を伝える場所だから、洗い物など
  しないし、出来ない。
  でも、本来は一緒に身体にすり込むのが一番いい。
  気分がいいから・・・。

  料理が出来たとき、キッチンが片づいている・・・。
  それは、最高に気分がいい。


  特に主婦の方で料理を作るのも、お膳立ても後片づけもされて
  いらっしゃる方は痛感するはず。
  食後の洗い物にうんざりする・・・。
  食器ならまだしも、調理器具までたまっていたら・・・。

  だから、ちょっと気合いを入れて・・・。
  洗い物をエクササイズにしてしまう。
  そして最後は、表面的に軽い気持ちで必死ならいい。

  ただ、それだけ。
  でも、それが出来ないと言う。
  そんなことはない。
  誰でも出来る。
  鼻歌を歌って必死になればいい。

  必死の裏に・・・。
  実は洗い物がたまることに対して嫌悪感をもっている。
  洗い物がたまることが「嫌だ」と・・・。


  料理人はよく言う。
  「この仕事は好きじゃなけりゃやってられない」


  確かにそう思う。
  好きなことを仕事に出来るのはやはり幸せだ。
  睡眠時間を五時間とする。
  食べている時間を二時間とする。
  自由な時間を三時間とする。
  残りの十四時間は仕事を何かしらしている時間だ。


  なんて言ったって、この長い時間を好きな事で過ごすか、嫌い
  な事で過ごすかでは、その時間が人生に与える影響は大きい。
  とは言っても好き嫌いで仕事は選べないと言う人も多い。


  料理は好きじゃないけれど、他になにも出来ないから料理職人
  の道を選んだと言う人もいるだろう。
  職人までなってしまえば、好き嫌いに関係なく機械的に仕事が
  出来るだろうから・・・。それはそれでいい。
   
  結局、好きでやっている仕事も・・・。
  かなり嫌いだからと言う事がある。
  嫌だから必死でやって・・・。
  うんざりするから、その気持ちでさっさと片付けてしまう。

  そして、いつの間にか嫌な部分じゃなくて・・・。
  その後に来る「気持ちよさ」が見えるようになる。
  物事には今見えるものと、その後ろに見えるものがある。
  二つ見え始めたらしめたもの・・・。


  今まで、何処を見て生きて来ただろうか?
  今から、何処を見て生きて行くだろうか?  



今日も、新しいインスピレーションを求めて・・・。
引き寄せる一日でありますように。 (^ー^)v

そして・・・
いつも 「ありがとう」
メールマガジン「愛される料理」
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発行者    :料理教室&BistrotRIANT-りあん-川名克典
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先生情報
川名克典
川名克典

多摩美建築学科入学後、陶芸の勉強を始める。
80年 ろくさん亭(銀座)
88年 ジャック・カーニャ(パリ)
89年 キャフェ・セルクル(パリ)ミッシェル・ショーダン(パリ)
90年 ラ・シテ(ニューヨーク)
91年 キャーブドルオ(パリ), 帰国
92年 料理教室「エミーズ」(青山)料理長
95年 RIANT(代官山)


教室からのお知らせ

2013/1/16

2013年1月14日より、シェフ&講師の川名が新たなチャレンジをしております。

新たなチャレンジとは、川名が18年前から毎日書き留めている料理小説をブログで毎日少しずつ紹介。このブログをFacebookで発信するというもの。

「料理を小説で学び(感じ)、料理を愛して欲しい」

これが川名の願いであり、この取り組みをスタートした理由。是非、川名が実体験を活かし描く、「料理小説」をお楽しみください。

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Facebookページには教室の料理レシピ写真24ヶ月分をUP中!是非ご覧頂ければ幸いです。


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