寒い時期は、トロリとしたスープがおいしくて、身体が温まります。
人参をメインにして、隠し味の玉ねぎと、とろみ付けのじゃがいもを少々…というスープはこれまでに何度か作ったことがあります。でも今回は、ふと思い立って、じゃがいもではなくさつまいもにしてみました。
じゃがいもの場合は主張しませんが、さつまいもは人参よりも少ない量でも主張があります。
さつまいもと人参、二つの甘みのハーモニーが絶妙です。
もちろん、いい具合にとろみがつきます。
人参とさつまいもの比率によって、その時々で味わいも変わりそうですが、あまり気にせず作ってもそれぞれおいしくなりそうです。
ごまパンに合わせたところ、とても相性がよかったです!!
シンプルな材料は、作り方もいたってシンプル。
玉ねぎを薄切りにして玄米オイルで炒め、いい香りがしてきたら薄切りにした人参を加えて更に炒めます。弱火でじっくり炒めると、甘みが出ます。時々蓋をしながら、蒸らすようにして野菜の水分を生かしながら炒めると、油はたくさん必要なく、野菜の旨みが引き出されます。ですから、「だし」もいらないのです。塩は、適宜入れていきます。
さつまいもと水を入れ、野菜が柔らかくなったらブレンダーなどで潰します。水の量は、あまり初めから多すぎないようにして少し濃いめに作っておき、仕上げにまたは食べるときに必要に応じて水でのばすのがおすすめです。
こうしたタイプのスープは、たいてい冷蔵庫保存で3日後まで大丈夫なので、その時々で濃さを変えたり、豆乳や牛乳でアレンジするのもいいです。
玄米オイルは、オリーブオイルのようには主張しないのがよいところ。こうした野菜スープで野菜をじっくり炒めるときに使うと、野菜の旨みを支え、隠し味的にコクを出してくれるので、スープに深みが出るのがありがたいです。「オリーブオイル味」を調味料の一つとして加えたいときは、オリーブオイルで炒めるのがいいです。
単にレシピ通り作るだけでなく、1回のレッスンで作るパンが幾通りにも発展するよう、基本+多様な展開をお伝えするレッスンをめざし、手作りならではの要素を盛り込んだレシピを開発。
6つのパン教室に通い、単発の教室やパン屋さんの講習会などにも多数参加。パン以外からもインスピレーションを得ながら、手軽さと一手間かけることの両面から、おいしいパンを作ることと、教えることの両面から研究を重ねる。
2013/7/3