かんたんでおいしいおうちごはんをテーマに、お料理することの楽しさを実感していただける教室です。
中秋の名月にちなんで、うさぎさん
ようこそ、10月。
そして、10月のはじまりは中秋の名月でした。
午前中は危ぶまれた空模様も、夕方には雲が切れて
夜にはまあるいお月さまをめでることができました。
何かと心穏やかではない日々か続くなか、
こんなふうに、美しい月を眺めることができることは、ささやかな幸せです。
さて、そんな10月のはじまりに、お店で運よくハツタケを見つけたので
今夜はハツタケごはんです。
キノコ柄のカウニステがかわいい
響きは松茸のようですが、まったく別物のハツタケ。
かつては海の近くの松林へ行けば普通に採れたもので、私にとっては
秋の風物詩のひとつでした。
最近は滅多にお目にかかれなくなり、ちょっぴり寂しいです。
さて、そんなハツタケ。なんと言ってもハツタケごはんが絶品です。
ここでは、もう何年も作り続けているハツタケごはんのレシピをご紹介します。
ハツタケが手に入らなくても、もちろん普通のキノコで大丈夫。
ご参考にしていただけたら嬉しいです。
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ハツタケごはんの作り方
【材料】4人分
・ハツタケ・・・・・・・・・・・・・・・・200g
・秋なす・・・・・・・・・・・・・・・・・1本
[A]
・酒・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ2
・本みりん・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ2
・だし醤油・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ2
・水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ2
・もち米・・・・・・・・・・・・・・・・・1カップ
・白米・・・・・・・・・・・・・・・・・・1カップ
・昆布・・・・・・・・・・・・・・・・・・5cm
・酒・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
・だし醤油・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
・塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1/3
【作り方】
1 : ハツタケは汚れをきれいに取り、ペーパーで拭いて、手で小さめのひと口大に切る。
2 : なすは縦に4つに割り、薄めの半月かイチョウ切りにする。
3 : 鍋に[A]の材料を入れ、火にかける。
煮立ったらハツタケとなすを入れて、だし汁が少し残るくらいまで煮詰める。
4 : ボウルにざるを重ねて、3を具(ハツタケとなす)とだし汁に分けて、だし汁は冷ます。
5 : もち米と白米は合わせて洗い、ざるにあげて30分おく。
6 : 炊飯器の内釜に5を入れ、さらに4のだし汁を入れる。
炊飯器におこわモードがついている場合は、水を規定のラインまで入れる。
おこわモードがついていない場合は、普通にお米を炊くときよりも、やや少なめの水を入れる。
酒、だし醤油、塩を入れて混ぜ合わせ、昆布をのせて炊く。
7 : 炊き上がったら、すぐに4のハツタケとなすをごはんの上にのせる。
10分くらい蒸らしてから混ぜ合わせる。
8 : お茶碗に盛り、あれば人参、大根、柚子の皮などを型抜きしたものをさっと塩茹でして添える。
我が家の簡単だし醤油
・3倍濃縮のめんつゆ(市販)・・・・・・・・・・2カップ
・醤油・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/4カップ
・だし昆布・・・・・・・・・・・・・・・・・10cm
・厚切り鰹節・・・・・・・・・・・・・・・・5〜6枚
以上をアルコール消毒した容器に入れて、冷蔵庫で保存します。
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私の実家では、ハツタケごはんというと秋茄子が入ります。
どうも、秋茄子には毒消し効果があるとかないとか…。
さだかではありませんが(笑)、おいしいし、かさ増しにもなるので
このしきたりを守り、信じてずっと作り続けています。
秋は和食がことのほか美味しく感じられる季節ですね。
キノコや秋刀魚はもちろん、栗仕事も忙しい今日この頃です。
おいしそうな栗を見つけると、つい買ってしまって夜な夜な鬼皮を剥き、
栗ごはんに、渋皮煮を作ったり、ペーストを作ったり…。秋の夜は忙しい(笑)
9月からご案内させていただきました、通信講座「おうちでY's Table.」も
おかげさまで、大好評のうちに販売終了となりました。
ご購入くださいました皆さま、本当にありがとうございました!
発送後まもなく、あちらこちらから「作りました」のメッセージとお写真が続々届き、
毎日、楽しく拝見させていただいております。
付録のスパイスはすでに使い切ってしまい、新たに買い足して作られている方や
夏にご紹介したカンパーニュが、日々の朝食となっている方などなど…、
まだまだ慣れないことも多い新しい日常のなかでも、
皆さまの日々の暮らしに彩りを添えることができているのかもしれない…と思うと
じんわりと、幸せな気持ちがこみあげてきます。
また、通信講座だからこそ出会うことのできた皆さまとの素敵なご縁にも、
本当に、感謝しかありません。
これまで、通いたくても通えなかったという方々が、DVDをご覧いただき、
一生懸命にお料理を作り、楽しまれているご様子は、微笑ましく嬉しいものです。
こうして生まれたつながりを、これからも大切にしていきたいな…と、心から思っています。
食欲の秋。
キッチンに立つのが、ますます愉しくなる季節です。
おいしいものをたくさん食べて、元気に過ごせますよう…!
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インド料理研究家のレヌ・アロラ氏に師事、のちにアシスタントをつとめ、千葉市内でレストランをオープン。オーナーシェフとして14年間つとめたのち、自宅にてお料理教室Y's Table.をオープン。雑誌等へのレシピ提供等もおこなう。