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最終更新日:2017/9/1

料理教室&BistrotRIANT-りあん-東京目黒区中目黒(東京都目黒区)

銀座ろくさん亭での日本料理修業を経て、パリで本場のフランス料理を学んだシェフ川名の料理教室

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愛される料理=料理と人生をおいしくする秘密=

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USP Vol.1190
2010/10/1 9:24 UP

料理教室&BistrotRIANTのメールマガジンです。
料理人・川名克典の料理セミナーでは伝えきれない
技術の裏に隠されているものを書いています。


それは、料理と人生をおいしくする秘密そのもの・・・。



  昨日は、久しぶりにビジネスセミナーなんてものに参加した。
  定休日の月曜日や平日都合の良い日にちから選べるなんて・・・。
  滅多にない。
  それも無料で・・・。



  でも、こう言うのは必ず後ろに高額のセミナーがついてくる。
  実際は、そこに誘導する説明会なのだけれど・・・。
  お誘いは最後の最後に十分くらい。
  殆どはその高額セミナーのダイジェスト・・・。
  映画の予告編みたいなものだ。



  ただ、二時間の映画を三十秒の予告編で観るより余程詳しい。
  そして予告編とはいえ、此処でお客様の心を鷲掴みにしないと、
  目的の高額品が売れないから・・・。
  結構核心に迫る事を教えてくれる。


  この中でワークがあった。
  隣や後ろの数名で集まって、自己紹介をする。
  ビジネスセミナーだから、只の自己紹介で終わらず自分の商品
  を説明して・・・。


  その後、聞いた人がその説明で「あなたから買いたい」と思う
  か否かジャッジするという、いわゆる試験がついている。


  使える時間は二十秒。
  TVのコマーシャルと思えばいい。
  僕は一度も観たことがないけれど、ジャパネット高田さんは、
  とても上手いらしい。
    

  二十秒は短い。
  名前と業種を「え~」「あ~」とか言いながら喋っていると何
  も説明出来ないまま終わる。
  みんな、咄嗟のことで「う~」とつまって・・・・。

  名前も何をしている人かもはっきり解らないままゴングが鳴る。
  僕は、こんな風に言ってみた。


  「こんにちは、中目黒で十席足らずのビストロと料理教室を開
  いてます。ビストロは三千九百八十円のコースがとても人気で、
  料理教室は十五年間毎月通って下さる方が数名、十年以上の方
  は十名以上、合計百名様ほど受講されます。講義はとても丁寧
  で優しすぎるくらいの説明で、時々居眠りをする人も(笑)
  それでも後からいくらでも疑問に答える、お抱えシェフのいる
  料理教室です」



  一気に・・・喋り終わって十九秒程・・・。
  講師が「はい終わり」と言う前に語り終えていた。
  「ふ~っ」って感じ。(爆)

  メルマガを毎日書いているおかげだろうか・・・。
  ストップウォッチも無く上手くおさまった。(笑)
  逆に時計を見ていたら駄目だったろう。

  僕の頭の中に時計などあるわけ無いし、行き当たりばったりで
  上手く行くなんて・・・。


  初対面の方々とお会いする際、自分を説明する必要があるから
  多少はまとめてあるけれど、やはり僕は人前で喋ることがとて
  も苦手だ。


  それでも聞いて下さった全員が、僕の商品を買ってみたいと手
  をあげて下さった。ホッとした。
  職人だけれど、講師だけれど・・・。
  僕は経営者なのだから・・・。
  


  あなたから買いたいと思わせるためには、必ずUSPが入って
  無ければならないと講師が説明する。
  USP・・・。「unique selling proposition」※の略


  ※R.リーブスが提案した効果的な広告表現制作のポイント。
  広告には「その商品固有の(ユニークな)売り込み(セリング)
  提案(プロポジション)」がなければならない。
  効果的なUSPの特徴として、次の3点が挙げられる。
  その商品は特別なベネフィットを提供できることを示す。
  その提示は競合他社には真似のできないものでなければならない
  その提示は新規顧客を引きつけるのに十分な魅力あるものでなけ
  ればならない。
          ~weblio辞書より~


  みんな抽象的になるから二十秒でどうしても終わらない。
  僕もメルマガ調に喋ったら終わらないから、どうしても伝えたい
  解りやすい数字を三つ中心に事実を並べた。

  料理人に語らせると、どうしても料理の事を喋りたがる。
  僕も料理のことをしゃべり出せば止まらない。
  僕が饒舌だと思われているのは、教室で料理を語るから。
  他の時間は殆ど喋ることなど無い。
  デートしたら面白くなくて一回で振られるだろう(笑)
   
  だから、巴里での生活が本当に違和感無く過ごせた、
  一日中誰とも喋らなくても何ら不都合が無い。
  世の中で一番苦手なのはセールストークとナンパ・・・。(爆)

  「あっ、今日も日本語使わなかった」
  あの頃、何度も眠るときにつぶやいていた。
  
  今日は料理教室がない・・・。
  僕は、喋ることもなく今月の料理を作るだろう
  喋らなければ、作ることに集中出来る。
  作ることに集中したいから、喋らない。


  そしてその料理が出来た頃、料理教室が始まるから・・・。
  僕は喋りはじめる。

  





今日も、新しいインスピレーションを求めて・・・。
引き寄せる一日でありますように。 (^ー^)v

そして・・・
いつも 「ありがとう」
メールマガジン「愛される料理」
発行システム :『まぐまぐ!』さん→ http://www.mag2.com/
発行者    :料理教室&BistrotRIANT-りあん-川名克典
URL      :http://homepage2.nifty.com/riant/
つぶやき   :http://twitter.com/yoshinori _
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chefの独り言 :http://riant.cocolog-nifty.com/blog/

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先生情報
川名克典
川名克典

多摩美建築学科入学後、陶芸の勉強を始める。
80年 ろくさん亭(銀座)
88年 ジャック・カーニャ(パリ)
89年 キャフェ・セルクル(パリ)ミッシェル・ショーダン(パリ)
90年 ラ・シテ(ニューヨーク)
91年 キャーブドルオ(パリ), 帰国
92年 料理教室「エミーズ」(青山)料理長
95年 RIANT(代官山)


教室からのお知らせ

2013/1/16

2013年1月14日より、シェフ&講師の川名が新たなチャレンジをしております。

新たなチャレンジとは、川名が18年前から毎日書き留めている料理小説をブログで毎日少しずつ紹介。このブログをFacebookで発信するというもの。

「料理を小説で学び(感じ)、料理を愛して欲しい」

これが川名の願いであり、この取り組みをスタートした理由。是非、川名が実体験を活かし描く、「料理小説」をお楽しみください。

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Facebookページには教室の料理レシピ写真24ヶ月分をUP中!是非ご覧頂ければ幸いです。


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