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最終更新日:2017/9/1

料理教室&BistrotRIANT-りあん-東京目黒区中目黒(東京都目黒区)

銀座ろくさん亭での日本料理修業を経て、パリで本場のフランス料理を学んだシェフ川名の料理教室

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愛される料理=料理と人生をおいしくする秘密=

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彼の夢 Vol.1191
2010/10/2 9:03 UP

料理教室&BistrotRIANTのメールマガジンです。
料理人・川名克典の料理セミナーでは伝えきれない
技術の裏に隠されているものを書いています。


それは、料理と人生をおいしくする秘密そのもの・・・。



  「天高く馬肥ゆる秋」


  今時分は、日本各地で運動会や文化祭が催される。
  御多分にもれず、今日長女は学園祭、長男は運動会だ。
  長男の運動会は小学生最後だから、料理教室のない今日で良か
  った。


  もし来週なら僕は行かれない。
  お弁当は深夜に作ってしまった。(笑)




  「明日、お弁当作って下さい。おにぎりは作るから・・・。」


  突然言われた・・・。冷や汗。
  プログラムを見ると、朝のんびり作る時間はないし・・・。
  早朝はこのメルマガがある。(爆)


  メルマガがあるから弁当を作れないなんて言えば、大変なこと
  になる。


  そして、でた答えが二つ・・・。
  一つは深夜にメルマガを書き上げてしまい、早朝に弁当を作る。
  もう一つはその逆。
  深夜に弁当を作り、早朝はいつものメルマガ。



  僕は後者を選んだ。
  理由は・・・。特にない。

  いや、夕べのお客様の後片づけをしながらつい簡単な準備を始
  めたら・・・。作り終えてしまった。
  ここら辺は職人の便利なところだ。


  ある意味、料理製造ロボットの様なモノなのだから。(笑)

  もの凄く繊細な心を持ったロボットだ。
  次世代を背負って立つ。
  次世代の人類のために働く。(笑)



  小さなローストビーフも最後までためらったけれど、結局焼い
  てしまった。
  カットはしていない。
  もししてしまうと肉汁がでるからそのままビニルに入れて脱気。
  (いわゆる真空パックと呼ばれている状態)


  重箱に真空パックのまま詰め込む。

  小さなまな板と小さなナイフと一緒に・・・。
  他のおかずもタッパーに入れてから重箱に詰める。
  そのため水分がこぼれることもないし、洗うのも気が楽だ。

  帰ってきたらすぐに夜のレストランの準備を始めるので、弁当
  箱の後片づけは最小限にしたい。
  
  子供たちが同じ小学校でもっと小さかったときは、母や叔母も
  駆けつけてくれた。
  一度来た叔母が面白いことを言っていた。


  「自分がでた運動会以外、こうして見たことはなかったけれど、
   楽しいものだねぇ。来た甲斐があるよ」



  そうなのだ、知らなかった。
  小学校の運動会は実は自分の子供が参加しようがしまいが見る
  価値がある。


  自分の子供や、姪っ子甥っ子はきっかけでしかない。
  それが証拠に、感動した種目に別に自分の子供たちが出場して
  いたわけではない


  いや中学も高校もかも知れない。
  現に、中学や高校の運動会に見学に行く人もいるだろう。


  そりゃプロ野球やプロサッカーとは違う。
  でも、子供たちが精一杯動きまわる姿を見て感動しない人は、
  滅多にいない。
  目の前に繰り広げられるのは、再び目にすることがないドラマ。



  運動会は比較的わくわく、ワイワイと言った感情が起こる。
  文化祭は・・・。
  長女の小学六年生の文化祭と言うか、学芸会と呼ばれている
  ものを見学して、僕は泣いた。


  「オズの魔法使い」だった。



  あまりにも感動したから・・・。
  撮したビデオをDVDにして、料理教室で配ろうと思った程。(笑)
さすがに親バカと言われるだろうと物言いが入った。


  僕としては、親バカと言うより子供たちの純粋さを感じてもら
  える様に思ったのだけれど、そうはいかないらしい。

  確かに子供たちの劇より、プロの演劇の方が感動するだろう。
  でもプロにないものがあったから泣けたのだと思う。



  感動は人それぞれだから・・・。
  何か感じたい方は、ご近所の学校の文化祭や運動会を時々のぞく
  といい、自分の身内がいようがいまいが何かを発見する。
  
  僕は、思考が物語り系だから運動会や音楽会より学芸会の演劇が
  いい。
  勿論、演目にもよるだろう。

  そして子供達がやるからと、全部が全部感動する訳じゃない事を
  承知している。  
  僕は、冷たい奴だ。
  小学校の先生にはとてもなれない。
  


  昨日何に感動した?
  今日何に感動する?




  「感動なんて・・・」




  投げやりに思っている人に伝えたい。
  もし今日と言う日を退屈に無駄に過ごすとしたらそれは馬鹿だ。



  今日という日は・・・。
  今日という日は・・・。


  なによりも大切で。
  なによりも待ち望んで。
  なによりも欲しくて。
  神様に願って・・・。
  神様にすがって・・・。





  でも・・・。
  ついに叶うこと無く、昨日死んでいった彼の「夢」だから。




今日も、新しいインスピレーションを求めて・・・。
引き寄せる一日でありますように。 (^ー^)v

そして・・・
いつも 「ありがとう」
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先生情報
川名克典
川名克典

多摩美建築学科入学後、陶芸の勉強を始める。
80年 ろくさん亭(銀座)
88年 ジャック・カーニャ(パリ)
89年 キャフェ・セルクル(パリ)ミッシェル・ショーダン(パリ)
90年 ラ・シテ(ニューヨーク)
91年 キャーブドルオ(パリ), 帰国
92年 料理教室「エミーズ」(青山)料理長
95年 RIANT(代官山)


教室からのお知らせ

2013/1/16

2013年1月14日より、シェフ&講師の川名が新たなチャレンジをしております。

新たなチャレンジとは、川名が18年前から毎日書き留めている料理小説をブログで毎日少しずつ紹介。このブログをFacebookで発信するというもの。

「料理を小説で学び(感じ)、料理を愛して欲しい」

これが川名の願いであり、この取り組みをスタートした理由。是非、川名が実体験を活かし描く、「料理小説」をお楽しみください。

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Facebookページには教室の料理レシピ写真24ヶ月分をUP中!是非ご覧頂ければ幸いです。


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