ローフード発酵LAB /ロースイーツ・ローチョコレート

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(東京都渋谷区)

香りの記憶 〜父とチョコレートと”おつかれさま”

安藤千英 先生のブログ 2025/4/12 12:48 UP

こんにちは。リビングフードの専門家、安藤千英です。


今日は、ローパティシエ上級講座の卒業課題レシピのひとつ、
“ローオペラケーキ”についてご紹介します。


このケーキは、私の中でもとても特別な存在。
こだわり抜いたレシピで、クラシカルなチョコレートケーキを
ロースイーツで再現しました。








◆ 私の“チョコレートケーキの原点”


チョコレートへの思いはたくさんありますが、
中でも最も遠い記憶は、
幼稚園から帰ってきた日の出来事。



父が、ガスオーブンでチョコレートケーキを焼いてくれていたこと。


焼きたてのケーキの甘くて少しビターな香りが家中に広がっていて、
温かいまま、夢中で頬張ったあの味と香りは、
いまだに心のどこかで、私を支えてくれているような気がします。




父はそのことをもうすっかり忘れているようだけれど、
私は、あの時の“香りの記憶”を今でもはっきりと覚えています。








◆ そんな思いを込めた、ローオペラケーキ


今回制作したローオペラは、
本格フランス菓子をベースに、グルテンフリー・砂糖不使用で再構成。


しかも、伝統に則り、3cm以内のサイズに仕上げました。




構成はこちら:
グラサージュロークラシック
ミルキーショコラクリーム
カフェノアールバタークリーム
クラッシュガナッシュクリーム
クレーム・オ・ブール・オ・カフェ
コーヒーラムシロップ
ロージョコンド風スポンジ




端っこをカットして味見したら…
あまりにおいしくて、止まらない(笑)
コーヒーを淹れて、また一口。
夜の作業の合間にも、また一口。


そして、Netflixの『おつかれさま』を見ながら、号泣しながら、肩を震わせて、また一口。


◆ “香り”と“記憶”はつながっている


チョコレートって、甘さや濃厚さだけじゃなくて
「記憶を呼び起こす力」があるんだと思います。


 
香り、温度、食感、
そして“あの時の気持ち”。


 
私がローオペラに込めたのは、
素材の命と、記憶の奥にある“ぬくもり”です。


 


Netflix『おつかれさま』を見て、
私は改めて、“食べること”が
生き方そのものであることを感じました。


 
あぁ、済州島にも行きたい。
志賀島にも帰りたい。
イカ料理、食べたい(笑)


 


父との思い出を胸に、今日もローでチョコレートを作ります。
(ちなみに父、まだ元気です!笑)


 





【講座について】


このローオペラケーキは、
ローパティシエ上級講座の卒業課題レシピのひとつ。


生徒さん自身が“感性と理論”の両方を活かして、
プロフェッショナルとしてのスイーツ表現を学んでいく講座です。


▶ローショコラティエ協会、公式サイト

ローチョコレート | ローショコラティエ協会|Raw chocolatier Association | 日本日本初のローチョコレートに特化したローショコラティエ協会です。ローショコラティエとはローチョコレートを使用して、様々なロースイーツを作るローチョコレートの専門パティシエ。Raw chocolatier Associationの持続可能開発目標を達成するためには、 つくる人、使う人にも責任があります。限られた私たちの資源を無駄なく使いたい。身体に優しく地球にも…www.rawchocolatier.org








“香りの記憶”から生まれた、ロースイーツの新しいかたち。
ローでもここまでできる。
心まで満たすスイーツを、これからも届けていきますね。

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