Le Cercle
柿渋の冷感石けんのCPOP
松井 みき 先生のブログ 2021/7/18 23:34 UP
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柿渋って消臭効果で有名ですよね。
暑くなってきてから気になっていたので 作ってみたよ。
メンソールクリスタル(薄荷脳)入りで冷感石けんなのです。
それをさらにCPOP(コールドプロセスオーブンプロセス)してみたよ。 ホットプロセスなので、翌日から使用しました。
私の考えてみたレシピとともに CPOPの考察を一緒にご報告です。
夏でも溶け崩れにくいように 硬めの仕上がりにしましたよ。
柿渋冷感石けん
A ピュアココナッツオイル 70g ラード 70g メンソールクリスタル 5g
B ピュアオリーブオイル 100g キャスターオイル 10g
C 苛性ソーダ 34g(DC7) 精製水 45g
柿渋液 25g
作り方 (経験者向け。石けん作りは十分安全に気につけてやってくださいネ)
①Aを湯煎で溶かす
②Bを加えて42度に調整
③Cの苛性ソーダ液を作り42度まで下げる
④②に③を加える
⑤トレースが少し出始めたら柿渋を加えてさらによく混ぜる。 柿渋入れるとすぐに結構重くなり、まっ黒くなります。 デザインする場合は早めに加えてね。
⑥今回はCPOP後のデザインを見てみたかったので、一部に竹炭を入れて交互に流してみました。
黒いよー!
そしてここから、CPOPです。
オーヤマくん←パン作りでも活躍するアイリスオーヤマの電気オーブン
で70度に設定、 バットに石けん生地を入れたシリコンモールドを置き、 加熱スタート!
上下ヒーターファンで 70度120分加熱
中の温度を測れる温度計でモニタリングしながら焼きました。
すると
オーヤマくん、優秀です。 ずっと70〜74度あたりでしたよ。
右の温度は関係ないです。 実温は左の数字です。
ちなみにこの温度計は固まりのお肉を焼く時に 中の温度を測りながら焼けるので、 生焼けだとか焼きすぎにならずベストタイミングで焼くためにむかーし購入したもの。 丸鷄焼く時なんかにとっても良いですよ。
こんな時に役に立つとは!
なかなかこの温度をキープできるオーブンがない中でほんとうにオーヤマ君は素晴らしいです!!
オーヤマくんにはファンがあり、 パンを焼いてもムラが少ないので中は均一な温度だと思われます。
焼き上がったらそのまま庫内放置で翌日しっかり冷めたものを出しました。
表面が少し白っぽいような、ブツブツしてます。
取り出した所
写真でわかりにくいですが 底面です。 なかなかつるんとしてキレイ。 ホットプロセスのモサモサ感は感じられない 少し柔らかいですがまあまあキレイに型から出ました。
そしてカット後
表面(右側)はやはり薄く1層、白っぽいですね。
カットした断面は写真だと白いポツポツが気になりますが
実際は割とキレイでした。
私はモールドから出した日の夜に使ってみました。 なので、作成した翌日になります。
一応、pHを測ったんだけど8あたりで大丈夫そぅ。
使用感はなめらかで 使ってみると、 写真で気になっていた断面のポツポツはなくて、 つるんと黒光りしたような カッコいい石けんです。
竹炭のデザインはあまりわからないくらい全体に黒い! カットした時よりも気持ち黒くなってるような。
お顔等のデリケート部分は スースーの刺激を感じやすいので 試し試し使っています。
今回、CPOPは温度設定さえできればとても手軽だし
すぐに使えていいなぁって思いました。 またやってみよー🎶
先生情報 |
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松井 みき
クスパアワード2023 エリア賞
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幼い頃から食べることが大好きです。 食の安全性を意識したナチュラルな暮らしが好き。 大切な方に美味しい!って喜んでもらえるレシピを作るために 日々奮闘しております。 夫・娘・息子の4人暮らし。 プロフィール詳細をみる |