たまには失敗作の話 かぼちゃの手抜きタルト

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最終更新日:2021/8/27

L'atelier W(東京都世田谷区用賀)

家庭で作れる、美味しくて、美しいお菓子をコンセプトにしたお菓子教室です。

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monologue de W 〜 Wの独り言

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たまには失敗作の話 かぼちゃの手抜きタルト
2020/10/11 15:53 UP

****************************************************** いつもご覧いただきありがとうございます! ランキングに参加しております! はげみになりますので、 ↓↓↓↓↓↓ 是非クリック お願いします。 ******************************************************   この仕事も相当長くやっておりますが、わざわざ失敗作を披露するのは 少なかったような気がします。     でも、結構あるんですよね。 もうね、いままでいったい幾つレシピ作ったか、ちゃんと数えてないからわからないのだけど、 そりゃまあ、100や200なんてもんじゃないんですよ。 長く生きてますからね(笑)     でも、その陰には日の目を見ることなくお蔵入りのものも数知れず・・・ そんなお蔵の予感がするこちら。         仕事が忙しくなればなるほど、現実逃避するために全く関係ない お菓子を作ってしまう私。   手抜きタルトもその一つ。 (過去の記事より:イチジクの手抜きタルト、プラムの手抜きタルト)   余った果物を消費するために考えて、始めはアプリコットで作り、 その後、プラム、イチジクと作ってきました。 レッスン用ではなく、なんとなく出来ちゃったレシピに限って 受けが良いことも多々あり、この手抜きタルトもそうでした。     ブログやインスタでレシピを公開したら、予想以上の多くの方々 しかも、今までお会いしたこと無い方々からも 「作ってみました、美味しかったです〜」などの反響をいただき小躍り。     そんなわけですっかり味をしめてしまった私、 「それならば、今はかぼちゃでしょ、絶対。時流に乗らなきゃ、ソンソン!」 とばかりに作ってみたのです、かぼちゃの手抜きタルト。         まずは土台。 かぼちゃに合いそうだから、クルミ、メープルシュガー、シナモンを効かせた クランブルを作りました。 「いつもながらに美味しそう」とご満悦。   その上で、クレームダマンドは、かぼちゃのペーストと、クリームチーズ入り。 「やっだ、これも美味しそうじゃない」と自画自賛。   トッピングは、かぼちゃをのスライスを蒸かして バターを塗って、グラニュー糖とシナモンをふりかけ焼いてみました。 「うんうん、いい感じ」         でも、本当はその時、頭をよぎったのです、失敗のシナリオが・・・     「これって、クリームチーズ入りのクレームダマンドというよりは、 焼きチーズケーキだよね?」   「チーズケーキなら、土台は一から作らないで、よくある、グラハムビスケットを 砕いて、バターで混ぜる奴でよくない?」   「手抜きタルトっていう感じしないよね。一回受けたからってシリーズ化 狙うのはやめときなっ。」         そして、焼き上がり。 上のかぼちゃは適度にキャラメリゼされてよい感じです。   カットしてみるとこんな感じ。     中心に見えるクレームダマンド、 と言うより、かぼちゃ入りの焼きチーズケーキも綺麗な色、 上のかぼちゃと濃淡が出て良いではないかっ。     そして、食べてみました。         「うっ・・・」     「みっ、みずみず! だれかっ!」         つまるつまる、いや、のどに詰まりますよ、これは。 口の中の水分全部持っていかれます。         タルトにおけるクレームダマンドの役割って、 その上に乗せるフルーツや、クリームの水分を適度に吸収して、 下の台が湿気ることを防ぐことではないでしょうか。 その点、かぼちゃだと水分出ませんから必要ないのかも。     「うん、このクレームダマンド使うならその上にかぼちゃではなく、 もっと柔らかいクリームにするか、 それとも、このクレームダマンドをやめて、かぼちゃのプリン生地 のような柔らかさと水分がある方が良くないかしらっ?」       「あれっ?それって、結局自分の別レシピ かぼちゃのタルトに近づいてないか。」 ↓↓↓↓↓ これは過去レシピ パートブリゼの中に固めのかぼちゃプリン、 さらにかぼちゃのシャンティーを絞ったタルトです。       「もう、それなら、これ追及しなくって良いのではないか。」       ブツブツ・・・       この後、あきらめず、改良を加えて新たなレシピが出来上がる場合と   〜勇気ある撤退〜   をして、別なお菓子に取り組む場合がございますが(笑)         はて、これはどっちのパターンになることやら。       本日は私のどうでもよい心の声をお聞きいただきありがとうございましたー。             いつもご覧いただきありがとうございます!
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先生情報
河田若葉
河田若葉
教室主宰/お菓子研究家   北海道出身

大学卒業後、外資系コンサルティング会社に勤める傍ら、コルドンブルー東京校製菓コース入学。その後パリ留学。コルドンブルーのパリ本校へ転入、菓子ディプロム取得しパティスリーでの修行を経て帰国後お菓子教室をはじめる。最新テクニック取り入れつつ、家庭で再現できるように工夫したスタイリッシュなお菓子が定評。レストランへのデザート監修、大手玩具メーカーのお菓子デザインを手掛ける。



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