フランスで修行したパティシエが教える少人数お菓子教室
娘はいま、5歳4ヶ月です。
6月末に行くフランス、イギリスの旅のたリスのパスポートを申請しています。
ひとり親家庭の中でも死別の確率はかなり低く、とかく暗いイメージがあるので、極力娘には苦労をかけまいとしているためか、なかなかのわがまま娘に育っています
2歳の時に「なんで、うちにはパパがいないの?」という質問をしてきて、少しずつ、事実を伝えています。
交通事故という言葉を出したのは3歳の時。
大泣きをした娘に途方にくれました。
一時期は毎晩「パパに会いたい」と言っていましたが、最近はそれほどではなくなりました。
私が、早いうちから包み隠さずに事実を話したのは強く逞しく育って欲しいからです。
娘は見た目でハーフとわかるので、普通の子なら聞かれる必要のない質問をこれから受けることと思います。
娘が赤ちゃんだったときに電車の中や公園やどこに行くにも初対面のひとに「ハーフなんですか?」と私が聞かれたように。「パパはなにじんですか?」とか「家では何語で話してるんですか?」とよく聞かれたりするので、人から距離を置いている時期もありました。答えるのがつらかったからです。
私は、1人でいればそんな質問を受けることもありません。
娘はおそらく、日本にいる限りは一生つきまとうこと。
最初は娘を隠すようにしていた私も母からの「隠すんじゃなくて出したほうがいい。」という言葉に、ふっきれました。
最近、娘が「この間の旅行のときに、パパは?て聞かれたから、パパは車にひかれて死んじゃったんだてはなしたよ」と報告を受けました。
「自分で言ったんだ。えらかったね」と褒めてあげました。
滞在中にはそんな話しなかったのに、ふとしたときに思い出したように。
悲しいけど事実を受け入れて前に進む娘が逞しく、誇らしくなりました。
教室名の刺繍が入ったエプロンをかけるために、壁にこれをつけた時も「へー、可愛いねー💕」と。いい話し相手になってくれています。
「ママとずっと一緒にいることが夢」と言ってくれます。
一緒に入れることが当たり前のことだとは思っていない娘だからこその言葉なんだと思います。
生かしてもらってることに感謝して、日々を大切にしなければです。
そんな私は体調を崩し最近2日間を寝て過ごしましたが2日間、無駄にしてしまったと罪悪感…。
でも「休む、リセットする」時間も必要ですよね。
オンとオフを上手に使って、仕事と育児をしていけたらと思います
大学卒業後、食品メーカーに就職。その後、都内有名イタリア料理店「アクアパッツァ」や洋菓子店に勤務。「ルコルドンブルー」にて製菓を一から学び直し、渡仏。パリ校を卒業後「ローランデュシェンヌ」や一つ星レストラン、シャンパーニュ地方の名店「ヴァンサンダレ」にて修行。4年半フランスに滞在し2017年9月に帰国。出産を経て2019年2月より都内や埼玉でお菓子教室を主宰しています。