クスパ > 教室トップ > ブログ記事一覧 > あれから15年

最終更新日:2023/2/24

パンとお菓子の教室Yucca(宮城県仙台市青葉区)

気軽にできるパン作りを教えます! まずはパン作りを好きになってもらいたい!

この教室のフォロワー:
6人
過去の予約人数:
14人

仙台市青葉区 パン と お菓子 の 教室 Yucca

>>ブログを見る

あれから15年
2026/3/12 8:23 UP

もぅ15年、まだ15年。忘れたい出来事なのに忘れられない。
15年前、文集に残しました。
あの頃、ベビースマイルの活動に救われました!
私の文集記事です↓



私は、去年の春から旦那さんの仕事の都合で、雄勝町のとある漁村で暮らし始めました。

雄勝町は、自然も豊かで、天気のいい日はコバルトブルーの海面がキラキラ輝き、海産物も豊富で、私も、初めてのホタテやウニの殻むきを手伝わせてもらいながら、親切なご近所さんに囲まれて生活を送っていました。
こんな素晴らしい環境の中、私は第1子を身籠もり、あの日3月11日を迎えるとき、妊娠8ヶ月を目前にしてお腹が大きく目立ち始めた頃でした。
あの日あの時、旦那さんは仕事で留守、私は友達の誕生日にプレゼントするお菓子を焼いているときでした。
地震がきた時、カタっと揺れたかなと思うとすぐに「ガタガタッ」と全体が揺さぶられ、テーブルの上のケーキは崩れクッキーが床にばらまかれたかと思うと、食器棚の中ではお皿やコップがなだれ落ち、私はこの尋常ではない揺れの中、どうすることもできずただ倒れそうなテレビをおさえていたのです。
少しの間を置いて、2回の大きな揺れ。このまま永遠に止まらないんじゃないかと思うほどに大きく長く感じられました。
地震の最中、防災無線からは「津波」を報じしきりに避難を呼びかけていますが、そんなさなかにも旦那の職場から電話がかかってくるなど対応を余儀なくされ、揺れが収まってやっと、足の踏み場もない家の中からとりあえず外に出ることができました。
外に出るとお隣さんなどは既に高台に避難しており、家の前の防潮堤をしめる消防団の人から「何やってる、早く逃げろ」と促され、私は大きなお腹を抱え、最低限の財布などが入ったバッグだけを持って、坂を上へと上りました。
この時は、どうしていいかも分からず、また二日前の津波注意報の経験からたいしたことないんだろうと油断していたこともあり、すぐに帰れるものと安易に思っていたのでジャンバーも着ていませんでした。
坂を上がって行くと、私を見つけたお隣さんが、親戚の家に案内し「寒いからここにいなさい」と言ってくれましたが、そのうちに防災無線から「10メートルの大津波」と警報が流れると、この家でも危ないとして、さらに高台の道路へと避難したのです。
雪の降りしきる中で、海面が徐々にせり上がってくるのが見えました。
静かにゆっくりと、そして猛烈な勢いで海面がせり上がり、すぐに防潮堤を越えてくるのが見えました。
目の前で起きていることが現実の物とは思えず、映画のワンシーンを見ているようでした。
その後は、誰も何も抗うこともできずに、お家や車、漁船が、ただ海に飲み込まれていく様子を見つめるしかできませんでした。
バリバリバリと音を立てて壊れていく家、この音は耳から離れません。
私は、悲しかったのか、怖かったのか、いつのまにか泣いていました。
車で避難したご近所さんが気を遣って車内に招き入れてくれました。しきりに「お父さんは?」と聞かれましたが、この時旦那はどこでどうしているか全く分かりませんでした。
後で、無事に会えたとき、隣の地区で住民の避難を手伝い、土砂崩れのためすぐには家に戻れない状況だったと聞かされました。
津波は、何回も何回も押し寄せてきており夜になっても不気味に波が上がってきていました。
暗くなってきて、高台に残ったお家にみんなで避難させていただきました。普通の民家なのに、30人くらいはいました。
夜はみんなで雑魚寝です。みんな妊婦の私に気を遣って寒くないように布団を分けてくれたり優しくしてもらったのですが、この先どうなるのか、実家はどうなっているのか不安と心配で全然眠れませんでした。
妊婦検診には3日ほど前に行ったばかりでしたが、それまで日中も元気にお腹を蹴飛ばして存在をしきりにアピールしていた我が子が、津波後、殆ど胎動を感じなくなり、生きているのか心配になりました。
それでも、夜静かに横になったとき、僅かに動くのを感じ、小さなこの命も頑張ってくれているのを感じたのです。
夜が明けて次の日、初めて高台から見下ろして、町ごと何もなくなっている情景を目の当たりにして声も出せませんでした。
津波から2~3日、自衛隊の車両が来るまで町は孤立しており、避難していたみんなは、山水をくみに行ったり、缶詰や缶ジュースなどの食料を拾い集めてきて分け合い命をつなぎました。
電気・水道・電話、も使えず交通路・連絡手段もない状況でしたが、ガスはプロパンガスだったので辛うじて火を使うことができました。
妊婦で体も清潔に保たなければ行けない時期だったのですが、最初のうちはもちろんお風呂にも入れず。
そのうちに薪で沸かしたお風呂に入れてもらえるようになったのですが、ドラム缶で黒く濁ったお湯でした。ばい菌などの感染症も心配でしたが、久しぶりのお風呂にありがたく汗を流しました。
携帯電話も使えませんでしたので、実家の様子も分からず、結局、約2週間後に仙台の実家に戻るまで、状況は全く分からず心配や不安も募るばかり。
仙台に帰る道すがら、町並みがあまりにも普通であることにギャップを感じ、とてもびっくりしました。
仙台に帰っても、幸いにも私の実家は大きな被害はありませんでしたが、旦那さんの実家も津波で流出しており、流通が滞り食料の調達をするのにも寒い中何時間もスーパーに並んで買い物をしに行きました。
このような経験を乗り越えながら、5月末、私たち夫婦に待望の長男が誕生しました。
我が家の希望です。これからすくすくと元気に育ってくれることを祈って。
初めての我が子、海のように広く、優しい心を持って育ってね。

>>ブログ記事を読む

<<先生のブログ記事一覧へ

先生情報
Yuka
Yuka
手作りパン健康ソムリエ   宮城県出身

2018年2月 おうちパンマスターを取得。
5月〜自宅パン教室を開催。
2019 2月、ナチュラルスイーツマスター取得。
5月、手作りパン健康ソムリエ 取得。
7月、カシューナッツマイスター 取得。
2020 6月、発酵食品ソムリエ 取得。
   8月、かんたんおやつマイスター 取得。

教室からのお知らせ

2023/2/24

3月17(金) ゆっかパンの日🍞月1のパン販売日です😊
11時〜14時頃 
場所は…泉区寺岡にあるカフェコーガさん☕️
タピオの向かえにある郵便局からメイン通りの4件隣りです😊
当日は駐車場にテントを張り、外販売いたします!
ご来店お待ちしています♪♪


ページのトップへ戻る