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清々しいお茶がひときわ美味しく感じられる頃になりました。蓮の花のお茶をいただきました。こんなに蓮の花の香りが感じられる 馨しいLOTUS TEAは、初めてです。 ありがとうございます。 これまでに訪れた蓮の花の池が思い出されます。 蓮の花は「泥中之蓮 (でいちゅうのはす)」という言葉として、泥沼にありながら美しく咲き、根は玉のように白いことからどんなに厳しい状況でも、心の汚染に染まらず、清く生きる人をたとえています。また、仏教の悟りや仏性を象徴する花としても知られています。 4月の茶と心を支える言葉は、「一夜落花の雨 満城流水香ばし」。 宋の禅僧 雪寶智鑑がの言葉です。道玄禅師の法祖父にあたる方が200年ほど前のお釈迦様を思い詠まれました。 お釈迦様には言葉で説明仕切れない教えがありましたが、弟子の迦葉菩薩はその教えを理解し隠すことなく民衆に伝えました。それはちょうど一夜の雨が花をすっかり落とし、流された花の香りが街中に満ちるようでした。と 雨はお釈迦さまの教え。花が落ちることを、弟子の迦葉がその教えを理解したことに例えられています。花を落とした水が流れ、その香りに例えられた教えが世の中に広がることを伝えています。 迦葉菩薩といえば、お釈迦さまが優曇華のひと枝を手にとり捻られ同時に瞬きをされ、ご覧になり理解してにっこり微笑んだことを「拈華微笑」の説話に伝わり、絵画にも描かれています。それを「正法眼蔵涅槃妙心」に表されています。 この度「一夜落花の雨 満城流水香ばし」という言葉をご自身の出来事に重ね合わされた方がいらしゃいました。 ご友人を亡くされ、その夜が遠くならないでほしいと悲しい思いで過ごされていました。この言葉に出会われ、ご友人は天に召されたけれどもご一緒の思い出は花のように大切でその想いが今も心に香る。とと捉えることができたとお話されていました。 この言葉を悲しみを乗り越え、心を支える言葉として受け止められた純粋なお気持ちが心に響きました。 清代 乾隆年間 月曼清游図冊 庭院觀花 陳枚 もうひとつの茶詩は、「採茶歌」。2月から続いていたシリーズの最終回。茶を摘む中で生まれた歌に心和みました。ありがとうございました。 ☆中国茶紅茶教室サロンドシャンティ香茶苑 web予約はこちらから 「今日もご訪問ありがとうございます。」 おひとりおひとりにとりまして幸せな一日でありますように☆彡