パンとおやつとハーブの教室 BREAD & DAYS

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(東京都三鷹市)

パン講師なら常識!?50分パンにシンプルな丸パンがない4つの理由とは

じゅんこ 先生のブログ 2022/4/30 21:05 UP

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パン作りを始めたばかりの方は、シンプルなパンから作り始めますよね。

コロンと丸い小さなパン。
1番かんたんそうに思えるじゃない?

でも、実はかんたんじゃないんです。
シンプルなものほど難しいのがパンの世界。


びっくりでしょ。
でも、パン講師の間では常識だったりします。


理由その1:丸く仕上がらない
丸パンは、パン作りをはじめてする人にとって優しくない現実が突きつけられます笑

パンを丸く仕上げるには、
生地をていねいに扱い、かつ均等な力でひっぱり、優しくとめなければなりません。

それができる人はもうすでに、ある程度パンが焼ける人ですね。

丸く焼き上がるはずだったのに、
オーブンから出てきたパンが横からさけていたり、楕円になったり、そら豆みたいに側面が凹んでいてガーーーーン!!ってなる経験、ありますよね〜!

それは仕方がないことです。慣れていないんですから。



理由その2:表面積が大きい

パン生地を丸めるのは、粘土を丸めるのとはワケが違います。キッズレッスンをすると、そのあたりがよくわかりますね。

子どもはパン生地を粘土みたいに、いくらでも形を変えられるものだと思っています。
ある意味当たっていますが、段階に応じてそうも言っていられなくなります。

一次発酵済みの生地は、上に見えているその面!そこが最後までパンの表面で、そのパンの顔になる部分です。

パン生地には表と裏があってですね、
表面に負担がかからないように作業をするのが、家庭製パンにおけるセオリーです。

生地の分割しかり、丸め直ししかり、成形、発酵、仕上げ、、、
いかにその表面をいかしてきれいに仕上げるか!

ただの丸いパンは、きれいにていねいに仕上げるべきその表面積が大きいんです。

そこを意識できる人はもうベテランですね笑


理由その3:オーブンの問題
家庭用のオーブンは、結構焼きムラがでます。
熱の当たりやすいところとそうでないところ、対流による問題が必ず出てきます。

ただの丸いパンは、焼きムラが目立つもの。


それと天板。

ほとんどのオーブン天板は中央が盛り上がっていますよね。
天板がゆがまないように強度を増すためだと思いますが、その傾きがパンをいびつにします。

丸パンのためにフラットなオーダー天板を買ってくださいなんて言えないので、これもなかなか改善できませんね。

私は持っています。
何年か前の誕生日プレゼントで、ステンレス板と銅板のセットをオーダーしました。
(たまたま今日はサイトがメンテナンス中でした!)
他に市販のものもあるので、チェックしてみるといいかも。

コッタさんにもあるのでみてみてね!
オーダーメイド天板 S(399mm角)★楽天市場3,431円
オーダーメイド天板 L(400mm500mm角)★楽天市場3,939円


理由その4:ドリュールがきっちりぬれない

パンの両面をツヤっとさせてくれる卵液をドリュールといいます。

焼き色をつけておいしそうに見せてくれますが、
きれいにぬるのって、実は結構難しい。

当たり前ですが、パンは焼くと膨らみます。

焼けて膨らんだ下の方にはドリュールが塗られていませんから、塗ってあるところとの境目ができるわけです。

それにぬりすぎて垂れたドリュールは天板で焼けて焦げます。

理由1〜3との関係もあいまって、なかなかきれいに仕上がりません。


刷毛(ハケ)の問題もあります。

清潔を保てるのでシリコンの刷毛を使う人も多いですが、ぬりムラがでます。かなり。

私のおすすめはスーパーソフトの刷毛ですが、毎日使うものではないので、シリコンに比べて衛生面が気になりますね。

じゃあドリュールをしなければいいのですが、
理由その2でご説明した通り、丸パンは表面積が大きいので、きれいな焼き色がつくまで焼くと内層がパサパサになりますよ。

サッと焼くために焼成温度を上げると、生焼けになったり焼きムラが大きくなります。

うーーーん、
ここまでわかっている人ならこのブログ記事をもう読んでいないと思います笑


まとめ50パンにただの丸パンがない理由
それは、単純に、
きれいに仕上がらないから!!!

です。

50分パンにも丸いパンはありますが、クープが入っていたりトッピングがあったりします。

実はそれ、
おいしさのためだけではなくて、
見映えのためでもあるのです。


パン作り初心者の方が、
たった50分とはいえ、自分の時間をかけて手作りしたパンです。
みためが素人っぽさ全開だと残念でしょう?

私はパン作りを始めてもう20年以上。
教えはじめて11年以上。
あ、雑誌に自家製酵母のパンレシピを出していた頃はもう16年くらい前なのか!

今でこそ50分パンやジュレパン講師の養成をしていますが、実は普通のパン作りキャリアの方がずっと長いんです。


長年普通のパン作りを教えてきた私が、

「教室で作るのは楽しいけれど、やっぱり家では作らないよねー」

という生徒さんのお声を受けて、
これならどう?ってご提案したのがこの50分パンの始まり。

ひとつの生地から2種類のパンを作るというコンセプトは、50分パンよりもずっと前からのスタイル。


パンのことをずっと考えてきたから今があります。
丸パンはパン作りに慣れてきたらトライしてみましょう!
かわいくできたら満足感もひとしおですよ!

そして50分パンのこと、もっと知ってもらえたらうれしいです。

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