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ソーヴィニヨンブランとシラーの産地比較、日本ワインVS欧州ワイン
谷藤 律子 先生のブログ 2025/4/22 16:19 UP-
4月のワインのクラス 平日のリクエストクラスと、日曜日のクラスは、同一テーマで、ワインを変えて開催。
平日クラスのワインリスト 1. Petit Bourgeois Sauvignon Blanc Val De Loire 2022年/Henri Bourgeois
◇産地:フランス ロワール地方 ヴァル ド ロワールIGP ◇品種:SB100%
◇醸造:リュットレゾネのキンメリジャン土壌畑。樹齢30年以上の葡萄をステンレスタンクと
フレンチオーク樽で11ヶ月熟成。満月の後に澱引き、無清澄、無濾過で瓶詰。
2. ATARAXIA SAUVIGNON BLANC 2022年 /ATARAXIA
◇産地:南アフリカ ウォーカーベイ ◇品種:SB100%
◇醸造:早朝の涼しい時間に手摘み収穫。ステンレスタンク発酵、熟成
3. Folium Sauvignon Blanc 2023年/Folium Vineyar(岡田岳樹氏が2010年に設立)
◇産地:ニュージーランド マールボロ ◇品種:SB100%
◇醸造:BIO-GROを2014年に認定取得。徹底した収量制限、手摘み収穫。
醸造での人的関与を必要最小限に留めテロワールを反映。
4.Croze Hermitage Papillon Rouge 2022年/Domaine Gilles Robin
◇産地:フランス A.O.P.クローズ・エルミタージュ ◇シラー100%
◇醸造: ステンレスタンクにて主醗酵後、マロラクティック醗酵 ステンレスタンクにて8カ月
5. SHAW + SMITH Shiraz 2021年/SHAW + SMITH
◇産地:オーストラリア 南オーストラリア州 アデレードヒルズ ◇シラーズ100%
◇醸造:サステナブル農法。アデレードヒルズ地区内、比較的温暖なマックルスフィールド小地区と、
冷涼なバルハナ小地区のシラーズを手摘収穫。開放式醗酵槽で発酵(全房醗酵40% / 天然酵母)
フレンチオーク熟成14カ月(228L / 新樽比率30%)
6.Emeri PINK MOSCATO NV/DE BORTOLI
◇産地:オーストラリア ニューサウスウェールズ州
◇品種:マスカット・ゴルド48.5%、ホワイト・フロンティニャン48.5%、シラーズ3%
1.はレモンと青いハーブの香りに、活き活きとしたミネラル感いっぱいな味わい。 2.は黄リンゴや蜂蜜の香り、熟したレモンや柑橘の味わいに少しオイリーなニュアンス。 3.はレモンと香りにもミネラル、口に含むと若々しいハーブの香り、グレープフルーツ。 4.はアメリカンチェリーの香り、凝縮していて柔らかい果実味、少し青っぽさと スパイシーさ。5.は黒スグリ、カシスにカフェオレ…複雑な香り、豊かな酸と フルーティーさ、そして焦げたキャラメル…スパイシーで余韻が長い。 白で人気が高かったのは、3.のNZワイン。NZでワインを造る日本人って多くいる けれど、皆さん、本当に美味しいワイン造りをされていますよね。個人的には、抜栓から 数時間経った2.も旨味を感じられてよかったですが…。(笑) 赤で人気が高かったのは、4.のクローズエルミタージュ。5.は、もっとPNに近い 感じを期待して選んだのですが、思いの他パワフルで…。熟成したのを飲んでみたい! 料理は、美生柑とサーモンのサラダ、もち麦のリゾット風&海老のポワレ 鶏モモ肉と春野菜のグリル、苺のヴェリーヌ。 ご参加の方から、ワインの差し入れをいただきました。新潟胎内ワインのロゼ。 柔らかな味わいに癒されました。…今年は秋に新潟ツアーを計画しているので また現地で入手してきたい!と思っています。 同一テーマで、開催した月末の日曜日クラスは、こちらのラインナップ。 1. SANCERRE BLANC 2023年/Domaine Michel Thomas
◇産地:フランス ロワール地方 サントル地区 AOCサンセール ◇品種:SB100%
◇醸造:ステンレスタンク醗酵、ステンレスタンク熟成3カ月 減農薬農法「リュット・レゾネ」栽培。
2.ATARAXIA SAUVIGNON BLANC 2022年 /ATARAXIA
◇産地:南アフリカ ウォーカーベイ ◇品種:SB100%
3. Reserva Sauvignon Blanc 2022年/Domaine de Gras
◇産地:チリ レイダヴァレー アマラルヴィンヤード(自社畑) ◇品種:SB100% リュット・レゾネ栽培
◇醸造: 果汁を酸化させないよう長めのスキンコンタクト。酵素を一切添加しない自然なデブルバージュ。
ステンレスタンクで12~14℃の低温醗酵。 石灰岩や花崗岩、沖積、チョーク土壌
4.Soumah Syrah Hexam Vineyard 2023年/Soumah
◇産地:オーストラリア ヤラ・ヴァレーG.I. ◇シラー ズ94%、メルロー 6%
◇醸造: 上蓋開のステンレスタンク醗酵(天然酵母) フレンチオーク樽11カ月(新樽比率20%、225L、
300L、500L)、瓶熟成3カ月
5.Elgin Syrah Clonal Selection 2018年/Richard Kershaw Wines
◇産地:南アフリカ W.O.エルギン ◇シラー100%
◇醸造:天然酵母のみで開放槽による主醗酵後、オーク樽にてMLF、 仏産オーク樽で17カ月熟成
(新樽比率46%、228L&500L)
6. SERENA PROSECCO DOC ROSE 2023年/VINICOLA SERENA
◇産地:イタリア ヴェネト州 ◇品種:グレーラ88%、ピノ・ノワール12%
1.はレモングラスの香り、豊かな酸と余韻にはミネラルを伴った旨味が長めに。 2.は前回の印象とは少し異なり、ライムやレモンバームの香り、少し塩味を感じる 豊かな酸とフルーティーさがスッキリとした味わい。3.は、レモングラスに、ゼラニウム の葉の香り、味わいもハーバルで果実の凝縮感と酸がバランスのよい味わい。 4.はカシスの香り、少しヨード香も。果実の凝縮感が高く、酸と渋みがバランスよい。 5.はワイルドベリーやラズベリーのコンフィ、旨味と酸と果実の凝縮感がとても綺麗に バランスをとり、余韻に感じる苦味、やわらかい渋みが心地よい。 白で人気が高かったのは、1.のサンセール。みなさん、フランスの味がする…と。(笑) 赤の人気は、二分。個人的は、5.のワインをピノノワールに近いと感じてもらえ、 美味しい発見をしてもらえたことが◎!何でも体験して知るって大切ですよね。 この日の料理は、生ハムとマンゴーのサラダ、新玉ねぎのポタージュ&海老のエスニック炒め、 豚肩ロース プルーンとスパイスのブレゼ、ココナツミルクプリンにマンゴーと美生柑。 平日のリクエストクラスは、ご参加人数が少な目なので、このラインナップ。 シャンパーニュは、メンバーのお一人のお誕生日を祝って、私から。 嘗て一緒に訪問した(この時は教会のみでしたが、現地でも飲んだ美味しい思い出も) MUMMのシャンパーニュを。ワインってエピソードと一緒に楽しめるのも素敵!
ワインリスト 1. 高畠バリック 上和田 ピノ・ブラン樫樽熟成 2021年/高畠ワイナリー
◇産地:山形県 東置賜郡高畠町 ◇品種:ピノ・ブラン100% 生産本数2361本
◇醸造:高畠町上和田地区で育てられたピノ・ブランを、フランス産樫樽で12ヶ月間熟成。
2. Markus Molitor Pinot Blanc Haus Klosterberg Trocken 2022年/ Weingut Markus Molitor
◇産地:ドイツ・モーゼル地方 ◇品種:ヴァイス・ブルグンダー(=ピノ・ブラン)100%
◇醸造:培養酵母や添加剤、清澄剤不使用な伝統的なワイン造り。2日間スキンコンタクトした後、
垂直式の圧搾機でプレス。新樽で造られた1000ℓの樽で自然発酵後、ステンレスタンクで熟成。
3. 千曲川・ルージュ2021年/マンズワイン小諸ワイナリー
◇産地:長野県小諸市 千曲川ワインバレー東地区産 ◇品種:メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン
◇醸造: フレンチオーク樽100%で7~8ヶ月熟成
千曲川流域のテロワールを表現するのが「Chikumagawa」シリーズで、限定商品。
4. Les Promesses de Rocher Corbin 2019 年/Chateau Rocher Corbin 2020年にオーガニック認証取得。
◇産地:フランス ボルドー地方 AOCモンターニュ・サンテミリオン ◇メルロ100%
◇醸造: 手摘み収穫、28℃以下に管理したコンクリートタンクで約15日間発酵、その後50%をコン
クリートタンク、50%をフレンチオーク樽で約12ヶ月熟成 樹齢15年~25年の葡萄を使用
5. G.H.Mumm Grande Cordon NV
◇品種:ピノ・ノワール45%、シャルドネ30%、ピノ・ムニエ25%
◇醸造:熟成期間約30ヶ月 リザーブワイン約30% ドザージュ8g/ℓ
このクラス用のワインを探していたところ、高畠ワイナリーで、ピノ・ブラン??樽熟成?? というのに興味を持ち、同一品種で、欧州ワインと比較する…という試みに。 1.は洋ナシ、花梨や黄色い花の甘やかな香り、豊かな果実味と活き活きとしたミネラル感 余韻にほんのり苦味。2.熟した洋ナシやバナナの華やかな香りに少し酵母の香りも。 パイナップルのような果実味と豊かな酸、余韻に旨味。 3.は、ラズベリーと小梅の香り、果実味、酸、渋みが溶けあって、じんわりと旨味。軽やか。 4.はブラックベリー、カシス、カカオの香り、豊かな果実味が丸みを帯びて柔らかい渋み 余韻に感じる軽いスパイシーさと酸が心地よい。 今回、人気が高かったのは、白、赤ともに日本ワイン。長野のメルローって美味しいですね。 日本ワインも本当にポテンシャルが高まっていることを実感します。 なかなか入手困難だったりするのは…ですが、今後も色々と出会っていきたいですね。
先生情報 |
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谷藤 律子
レシピコンテスト2018 企業賞
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大手出版会社勤務を経て料理研究家に転身。大阪の有名調理師専門学校、パリのリッツで西洋料理を学ぶ。毎年フランス各地で郷土料理・家庭料理を学びレシピ開発に活かす。提案するレシピは、身近な素材を活かした「手軽に作れるおしゃれな料理、ワインが美味しく楽しめる料理」がコンセプト。 JSA認定ワインエキスパート・エクセレンス JSA認定SAKE DIPLOMA 日本ソムリエ協会三重支部役員 プロフィール詳細をみる |