【フランスの伯母さんの家でアクアジム…の思い出】

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最終更新日:2022/1/29

Table de N(東京都文京区)

東京都文京区のフランス家庭料理とテーブルコーディネートサロン

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【フランスの伯母さんの家でアクアジム…の思い出】
2021/8/23 10:02 UP

有名人のSNSで、ビニールプールという枠を超えた、本格的な大きさに見えるプールを自宅に設置しているのをこのところ何回か見かけました。コロナ禍、出かけられないので子供と家でバカンス気分を味わうにはとても良いですよね。
我が家でも、子供が小さいときはビニールプールを毎年夏にベランダに出していました。夢中で遊び、暴れるので何年かに1回は穴が開いていたなあ。それがいつからビニールプールは不要になったんだろう。ちょっと寂しい。
そんなことを考えていたら5年以上前に、フランスの(夫の)伯母さんの家に下の子2人を連れて泊まりに行ったことを思い出しました。
伯父さんは、スポーツマンで特にマリンスポーツが得意でした。そのため、家にプールを設置していつでも泳げるようにしていました。そのプールのせいか、伯母の朗らかな性格のせいか、夏休みにフランスに行くと、「ダニエル(伯母)の家に行きたい!」と子供達によくせがまれたものです。
伯父さんが亡くなってから、伯母さんは一人暮らしで、自分の孫にもほとんど会えない状況だったので、「子供と行っていい?」と聞くといつも大喜びで迎えてくれました。
伯母さんの小さな犬もボディーボードに乗って一緒にプール。ハム、サラダ、チーズの簡単な食事。食後のアイスクリーム。そしてお昼寝。シンプルでのんびりとしたフランスの田舎の夏休み。

そんなある日、ダニエルが「今日は私のアクアジムの先生(女)が家に来るから、ノブコも一緒にやりましょう。」と言いました。
家にアクアジムの先生が来るなんて、ずいぶんすごいなと思っていたら、もともと通っていたアクアジム教室の友達が先生の資格を取ったとのこと。
アスリート的な人を勝手に想像していたのですが、現れたのはダニエルと変わらない、普通のふっくらとした典型的なフランスのおばあちゃん(失礼)でした。名前を聞くと先生も「ダニエル」。子供達はひそかに、この二人のおばあちゃん達に「ダニエルズ」とニックネームをつけました。
アクアジムのレッスンが始まると、意外にも(これまた失礼)ダニエル先生は柔軟な体で準備体操をし、水の中では的確に手を添えて浮くポーズを手伝ってくれたり、スパルタで深いところでの練習をさせたりと、なかなかプロフェッショナルでした。伯母のダニエルは、慣れているようで次々と難しい種目に挑んでいきます。
ふっくらおばあちゃん達と私がプールでバシャバシャとと大きな音を立ているのは、側から見たら、溺れているのかと思われる光景だったかも。結局「ダニエルズ」より私が先にギブアップしてプールから上がりました。
彼女達はレッスンが終わったら、「おひらき」ではありません。二人のダニエルはシャワーを浴びて、そこから長い午後が始まりました。普段は食事に気をつけているけれど、ダニエル先生のようなお客様があると、ダニエルは張り切ってお料理し、プールで落としたカロリーはどうなった?と突っ込みたくなるくらい、たくさん食事してフルコースでデザートまで食べてコーヒーを飲んで、永遠とおしゃべりしています。
これが彼女達のアクアジム。アクアジムを頑張ったからこそ、思い切り食べる夏の午後。
(写真はダニエルの家ではありません。ある夏の思い出)







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先生情報
ペレ信子
ペレ信子
食空間コーディネーター、フランス語翻訳者   東京都出身

フランス企業勤務、フランス語翻訳者を経て、フランス料理とテーブルコーディネートを学ぶ。
自宅教室の他、テーブルコーディネートスクール講師、店舗ディスプレイ、レシピ提供などする傍ら、フランス語翻訳も。
著書「フランス流しまつで温かい暮らし」(講談社)2016年9月出版


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