Table de N

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(東京都文京区)

【フランス流:子供の時間に責任を持たせる】

ペレ信子 先生のブログ 2020/9/27 6:35 UP

すっかり秋になりました。9月に新学年が始まったフランスの学校でも、生徒たちはそろそろ新しい時間割と、先生に慣れてきた頃です。フランスでは中学校から、大学のように自分の選択科目によって時間割が決まります。クラス分けはあるのですが、自分のクラスルームというのはなく、選択科目によって毎回教室を移動すると言うわけです。
なので、仲良しといつもくっついてもいられないし、クラスルームの代わりに自分のロッカーがあり、重い荷物を持たないように、授業の合間にロッカーに戻って教科書を仕舞って出し、移動するのですからボーッとしていると次の授業に間に合わなくなります。
当然、朝の始まり時間もそれぞれです。毎朝8時から授業のある人、週に2回は10時からの人。場合によっては午後からの人。休講や特別授業などにも気をつけていなければなりません。
上の子達の時もそうだったのですが、新学年が始まると私は一応子供の時間割に目を通して、この日は何時から、と言うのを把握します。最初は心配で、なかなか起きて来ないと「もう6時半だけど。」と部屋のドアをノックして、「今日は9時から。」と、なんで起こすんだよ、と言わんばかりに無愛想に返事をされて、二度と起こすもんかと心に誓います。そんなことが繰り返される9月。


二度と起こすもんかと思った日からしばらくしたある日、私が犬の散歩から帰ってくると、息子がバタバタと階段を上ったり降りたりしていました。案の定、その日は8時からだったようです。「間に合う?」と聞けば、当然、「間に合うよ!」と言う返事。結局その日はギリギリセーフだったようです。自分の時間には責任を持たせる、と言うことでそれでも朝起こさないままです。
その次の週、私が朝起きると息子の部屋に灯りがついていました。消し忘れたのかな、と思い私は朝食の準備へ。しばらくすると息子がキッチンにやってきました。
「実は昨日宿題をしながら寝ちゃったんだけど、今日の朝5時半に犬が顔をペロッと舐めて起こしにきて、宿題できた。」
私がしなくても、起こしてくれる人(じゃなく犬)がいてよかったね。









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