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金子みすゞをご存知でしょうか?
鈴と、小鳥と、それから私
みんな違って、みんないい
こだまでしょうか? いいえ、だれでも
昼のお星は目に見えぬ
見えぬけれどもあるんだよ
見えぬものでもあるんだよ
こんなフレーズを何処かで耳にした事があるのではないでしょうか?
金子みすゞは今から120年前に山口県長門市仙崎に生まれ、大正から昭和にかけて活躍した童謡詩人です
西條八十の主催する雑誌に投稿し「若き童謡詩人の中の巨星」と評されたみすゞは、無理解な夫の為にわずか26歳で自死するまでに512遍の詩を残しています
その後永らく忘れ去られ時代の中に埋もれていた彼女は昭和40年代になって、1人の文学青年矢崎節夫氏によって見つけられました
実の弟が保管していた3冊の手帳が発見されて、みすゞに再び光が当てられました
今、私がお手伝いをしている文化フォーラム春日井では「金子みすゞの詩(うた)」展が開かれています
この手帳に書き込まれたみすゞ自筆の詩がパネル展示されています
私が最初に金子みすゞに出会ったのは今から20年前
この「大漁」の詩でした
鰯の大漁にわく湊の風景の影で
海の中では何萬の 鰯のとむらひ するだろう。
そしてもう一編
こどもがこすずめ つかまえた
そのこの母さん 笑ってた
すずめのかあさん それみてた
おやねでなかずに それみてた
衝撃でした
私は胸がいっぱいになってしまいました
奪う者ではなく、奪われる者からの視点
みすゞはいつも弱い立場の側に立って詩を読んでいます
飾らない素直なみすゞの文字から、彼女の優しさ温かさが伝わってきます
今もこの瞬間も世界中で戦争や紛争が起き、弱く幼い命が奪われています
世界の指導者が少しでもみすゞの想いに心を寄せて
他者との違いを認め、相手の立場に立って考えられたならと思います
書籍やみすゞの詩のイメージでデザインされた美しいグッズも充実しています
22日(日曜日)まで開催されています
お近くの方、是非お越しください
ホームメードクッキングケーキコース 師範科卒業
講師資格を取得。
カフェで製菓担当する傍ら、自宅でもケーキ作りを教えています。