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(北海道札幌市西区)

看板犬のグルテンがいます

山﨑 ゆき 先生のブログ 2017/4/7 0:49 UP

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いつもグルテンを可愛がって頂きありがとうございます。


グルテンは平成17年4月15日に産まれ、生後1ヶ月半でうちに来ました。
当時私はトリマーでした。
最初のトリミングの時から既に私にモヒカンにされていました。


当時飼っていた4才のメスのゴールデンレトリーバーの「ビーチェ」になつき、
ビーチェと1日でも会えずに再会すると、泣きながらビーチェに飛びつきました。


グルテンは平成19年の2才の時に子供を4頭産みました。
アンチョビ、カモメ、ポテチ、スープ。


ビーチェは出産経験がありませんでしたが母乳が出始め、
グルテンの子供達に母乳を与えて、
本気で母親となり育ててくれました。


子供達に歯が生え始めて、二人の母親は乳首から血を出すようになったので、
子供達をサークルに入れて二人と離すと、
グルテンとビーチェは「私たちの子供を返して!!」と言わんばかりに、
泣いて叫んでサークルをカリカリと開けようとしました。
仕方なく子供達をお返しすると、また血を出し痛がりながらも授乳していました。






ビーチェは9才の時に死にました。
グルテンも子供達もみんな、いつもビーチェにくっついて寝ていました。
しかしビーチェは死んで冷たく固くなりました。
子供達は異変に怯えて、横たわるビーチェに、もうくっつきません。


しかしグルテンだけはずっとくっついて離れませんでした。
ビーチェが死んでしまったのが分かっているようでした。








平成26年にアッカ ゼロウグを開店しました。
私は家に、寝に帰るだけの生活になりました。
グルテンとその子供のアンチョビとカモメ。
毎日私が帰って来るのを待ち続けていました。
そんな毎日があっという間に2年以上続いた頃から、
グルテンは元気が無くなって来ました。


グルテンは11才になっていました。


ごはんの準備を始めると、そわそわみんなキッチンに集まって来るのですが、
もうグルテンは寝床から動きません。
ごはんを持って行き、「よし!」と言っても、少し食べて考えて、また少し食べて考えて、
結局残してしまいました。
次の日は少しも食べませんでした。
大好きなバナナやリンゴも食べません。初めてです。


仕方なく、お店にグルテンを連れて行きました。


優しいお客さまに
「可愛い」「良い子ね」と撫でて頂きました。
数日は元気が無いままでした。
会いに来てくれる父も「可哀想に。こうなったらもうやだよな。。もうこういうのはやだ。」
と、グルテンを撫でて元気になれと祈り帰って行きました。
父もグルテンの子供のスープを引き取り、昨年亡くしたばかりでした。


そんな中やはりお客様に毎日撫でて頂き、抱っこして頂き、
写真を撮って頂いたり、「また来るね!」とグルテンに挨拶してくれる方もいらっしゃいました。


シェフもグルテンに良い物をと、お肉の端っこをくれました。
スタッフで親友の和美は、飼い主以上に溺愛してくれます。


そして更に数日が経つと、
すっかり見違えるようにグルテンは元気になりました。


うちでのごはんも、準備の時からソワソワし出し、
運んで行くとクルクル回って喜び、
「よし!」と言うと一気に食べ始めて1分で完食します。


お店でも動き回るようになりました。
抱っこして頂いたお客様には必ずご挨拶に行きます。
撫でられ易い位置に陣取り寝ています。


可愛いと言われる事、
撫でられる事、
抱っこされる事が大好きです。


毎日みなさまに可愛がって頂いて、
本当にびっくりするくらい元気になりました。


目は白く、耳も遠くてもうあまり聞こえていません。
しかし本当にこんなに元気になるなんて。
薬も与えていません。
みなさまの優しさのお陰です。


そして元気になって、今年の4月15日で12才となります。
この感謝の気持ちをみなさまにどうしても伝えたいと思いました。
本当にグルテンを助けて頂き、ありがとうございました。



※飲食店に看板犬という事に対して、申し訳ないという気持ちは常にございます。
 しかし本当に心優しいお客さまに許して頂き、毎日救われています。
 犬が苦手な方はもちろん大優先ですので、サークルに入れたり、
 ご予約を頂きましたら連れて来ませんので、どうぞお気軽にお申し付けください。

                          acca xerowg 店主  山 ゆき

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