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子どもの「くさい!」はなぜ起こる?シナモンを通して学ぶ食育と思いやりの言葉
石井千賀子 先生のブログ 2025/6/16 22:19 UP-
🌿「におい」から育つ、ことばと思いやりの芽🌿 ご訪問ありがとうございます!
【プロフィール】
石井千賀子(東京/大田区)
◇子どもの食育スクール「青空キッチン」
大田区久が原校主宰(2019~)
◇現役薬剤師
◇JACK認定キッズコーチングマスターアドバイザー
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子どもが輝く!ママが輝く!そのために活動中です♡
私たち大人が、
いわゆる「刺激的な香り」の食材に出会ったとき、
例えば、セロリ、くさや、パクチーなど……
「うわっ、くさっ!」とはあまり言わずに、
「おお、独特な香りだね」 「ちょっとクセがあるけど、なんか○○に似てる気がする」 「私はちょっと苦手かも」
など、やんわりと表現することが多いですよね。
でも、子どもたちはとても素直!
思ったことを、ストレートに言葉にします。
先日のレッスンでも、そんな場面がありました。
今回のテーマは……
シナモン。
香辛料(スパイス)の仲間であるシナモンは、
子どもたちにとっては、 もしかしたら初めて出会う香りかもしれません。
ちょっぴり不思議で、印象的で、刺激的。
シナモンの香りをかいだ子どもたちからは——
「うわっ、なんか変なにおい〜!」 「くさっ!!!!」
「無理!!!!」
など、正直なリアクションが飛び出しました。
もちろん、思ったことを素直に言葉にすることは、
とても大切なことです。 でも、そのとき私はこう問いかけました。
「○○ちゃんはトマトが好きだよね? もし、お友だちがそのトマトを食べて 『うわっ!まずっ。気持ち悪い!』って言っていたら…… どんな気持ちになるかな?」
自分が感じたことをそのまま言葉にすることも大切だけれど、
その言葉を聞く“誰か”がいるときには、
その人がどう感じるか?を少し想像してみてほしい。
だから今回のレッスンでは、
「なんか苦手かも…」と感じたとき、
どんなふうに表現したらいいのか、
料理をしたり、香りをかいだりしながら、
自分のことばで気持ちを伝える練習もしてみようね、
とお話しました。
卵や牛乳と混ぜて、レーズンも加えて、おいしく調理。
楽しい時間を過ごしたあと、いよいよ試食。
すると——
「香りがちょっと強いけど、卵とかと一緒に料理して食べたら、おいしいね!」
と話してくれた、小学3年生の女の子がいました。
なんて素敵な表現!
ちゃんと感じたことを伝えながら、 でも、やさしさもにじんでいます。
この出来事を思い出しながら、
最近読んでいる
『人づきあい、なぜ7つの秘訣?』(相川充 著)
の一節をふと思い出しました。
画像:HPよりお借りしました
J.ピアジェという学者の考え方では、
子どもの認知は以下のような段階で発達していくそうです。
0〜2歳:感覚運動期(第一段階)
2〜7歳:前操作期(第二段階)
7〜12歳:具体的操作期(第三段階)
12歳以降:形式的操作期(第四段階)
この「2〜7歳ごろ」の第二段階にある子どもたちは、
(つまり、今回のレッスンの7歳、8歳の子どもたち)
「自己中心性」が特徴とされていて、
他者の視点をまだしっかり分けて考えるのが難しい時期。
とてもしっくり来たのです。
でも、だからこそ——
食材との出会い、人との関わり、言葉の選び方……
グループでの食育レッスンを通して、
「誰かを思いやる言葉の力」を
自然に育んでいけたらいいな、と感じています。
このような「教育的配慮」について、
青空キッチンでは毎月1日にトレーナーの勉強会で
大切なポイントとして話があります。
日本全国どこの青空キッチンでも
大切にされていること。
それが
人間力です^^
今回のレッスンも、子どもたちの心に
何か小さな芽が育っていたらうれしいなぁ。
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先生情報 |
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石井千賀子 |
薬剤師として医療に携わりながら、(社)日本キッズ食育協会のキッズ食育認定トレーナーとして、子どもに食育を伝える食育スクール(調理+ワーク)を開校しております。6歳と8歳の男の子の母です。 プロフィール詳細をみる |