
■ 今回は麻布十番の本格レッスン
麻布十番といえば歴史ある商店街、十番商店街を中心とした地域として全国でもその名が知られていますね。
赤い靴を履いてたキミちゃんの像や、泳げたいやき君のおじさんのモデルとなったお店、今年残念ながら閉店してしまった麻布十番温泉も何世代にも渡って愛されていました。
多くの大使館が立ち並び六本木からも徒歩圏にあることもあり、世界の食を扱うスーパーやレストランが由緒正しき町並みの中至る所に見受けられます。
そんななか、今回取材させていただくのは十番商店街の一等地に位置する教室、凛藤曄(りんとうよう)。
主宰のAyako先生は、メンタル&フード研究家という肩書きをお持ちで、料理だけでなく食を中心とした文化全般に造詣が深いとの事で、我々クスパスタッフも興味津々です。
今日は基礎コースと言う事で、私たちも大変参考になるレッスンを体験させていただきました。



■ 食を通じてコミュニケーションの本質を伝えていく大切さ
Q:凛藤曄という教室名に込めた想いを聞かせてください。
凛藤曄とは、教室を通して伝えたい想いや自身の生涯の願いを一字ずつに込めて作り上げた言葉です。
「凛」 凛として(何か自分の抱く思いを軸とし大切にし響かせる…)
「藤」 藤の花(しなやかに艶やかに柔軟に)
「曄」 曄(かがやいて)
家族のコミュニケーションの場として食卓って毎日の生活に欠かせないモノですよね。
もちろん、独身で一人暮らしの方だったら、お友達や彼氏
彼女といった大切な人たちと一緒に食べる食事の中で、最近どう?今日何があったの?何か元気無いね?
良い事あった?そんな何気ない会話がものすごく大切で、食事の時間をどう過ごすかによって毎日の生活がガラリと変わります。
忙しい生活の中で忘れがちなこの大切さを、みなさんの食の席を通じて伝えていって欲しいと思っています.。
そのために大切な事、それはおもてなしの心です。
それは料理の味付けや飲み物を、相手の嗜好や健康状態
によって変えてみたり、テーブルクロスや食器を相手の好きなものや、その日の雰囲気に合わせて変えるさりげない配慮。
ちなみに今回のテーブルコーディネイトのテーマは秋ということで、ハートウォーミングな演出をしています。
その中で同じ色でも彩度や他の色との組み合わせによって印象がガラリと変わってきます。テーブルコーディネート
という言葉を聞くと敷居が高いと敬遠されがちな事ですが、
それを解りやすく丁寧に解説する事で、ちょっとの工夫で美味しい料理を作るだけでなく、料理を中心とした食卓という場を作る事ができるんだよというきっかけ作りのアドバイスをしています。
レッスンを通じて身近な人の喜ぶ顔がみたい、元気になってもらいたい、もっと色々本当の気持ちを聞きたいという、「人の心と触れることへの興味」を育んでもらいたいと思っています。
Q;料理を通じたノンバーバルなコミュニケーションですね。
この授業で食を楽しむ事を体感していただいて、それをご家族や、お友達とのホームパーティでそのまま実践して頂けるようなレッスンを心がけています。サロンスタイルのレッスンは、ご自宅の雰囲気に近いため、その雰囲気を伝えるにはピッタリのスタイルなんです。また、1人1人に合わせてお料理初心者の方でもステップアップできるメニュー提案と丁寧なアドバイスを心がけています。
Q:生徒さんはどんな方が多いのですか???
主婦やOLさんの他に、お習い事の先生や、女性起業家の方も多くいらっしゃっています。
月に1、2回自分にあった時間でレッスンを受けられるので、短い時間の中無理なく少しずつ上達出来るようなレッスンを心がけています。
★本日のメニュー★
・おかひじきのシャキシャキ旨み炒め(調理時間10分)他三品



レッスンは、講義と実践の2段階に分けて行なわれます。
講義では、今回のメイン食材である伝統野菜、おかひじきについてじっくりと解説します。調理や合わせ方のポイントだけでなく、食文化と栄養についても詳しい説明が。みなさんテキストにびっしりと書き込んでいました。
また、今回の基礎コースでは、包丁の使い方から始まり、魚をさばけるようになる事を目標とします。
包丁の種類、特徴などを丁寧に解説したあと、いよいよ実際の調理へと進んでいきます。
魚をさばく前に、まずは大根の桂剥きから。レッツチャレンジ。
桂剥きは、包丁では無く、大根の方を動かすのがコツです。
包丁の扱いに慣れたらいよいよ、魚をさばく行程へ。
魚をさばく時は、刃当たりを感じながら、、という先生のアドバイスに、皆さん緊張しながらも、魚に刃を入れていきます。
失敗してもみんな通る道ですから大丈夫ですよ。と優しい声に勇気づけられ、回数を重ねるごとにコツをつかんでいきました。
お米を研ぐ時は、手の腹で研ぐ感覚を。無洗米で炊いたお米と自分で研いだお米。
自分で研いだお米は、やはり美味しいものですね。
調理が終わったら、皆さんで試食。
食べている時はみんなニコニコ。何を食べるかも大事ですが、誰とどのように食べるかが本当に大切ですね。
料理のポイントについての質疑応答も実際に試食をしながらなので、リラックスした雰囲気で行なわれます。
おかひじきのシャキシャキ食感にみんな大満足で、あっという間にお皿が空っぽになってしまいました。



■ 美しく生きるということ
レッスンの最後には生徒さんにちょっとしたおみやげも。毎回、生徒さんへ何ら
かの贈り物を用意しているのだとか。
先生の、「おもてなし」へのこだわりが感じられます。生徒さんも嬉しそうでした。
こうして、もてなされる側の喜びを味わう事が、相手の気持ちを思いやる心に繋
がるんですね。
参加頂いた皆様、本日はありがとうございました。

