うさぎやケーキ教室
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京の梅見
松原裕美子 先生のブログ 2024/3/7 7:23 UP-
奈良で修二会を拝観した後、翌日は京都へ向かいました
今年は暖冬で梅の開花が10日ほど早く、いつもの年だとちょうど見頃の時期なのにもう盛りは過ぎているという情報でした
しかも生憎の、雨
たぶんこの雨で花も散ってしまっているだろうなぁ
と絶望的な気持ちで向かいました
まず、京都の南部伏見にある城南宮へ
ここは150本の枝垂れ梅と約60種類の椿のお庭が有名です
案の定、花びらは沢山散っていましたが
花びらの絨毯 それも又美しい
白や濃淡のピンク
まだまだ蕾を残している木もありました
まるで梅の花のシャワーのようです
雨に濡れた姿も愛おしい
そして、椿
雨にしっとり濡れた苔の上に落ちた散り椿も風情があります
梅が枝のお祓いをしてくれる巫女さんにも出会えました
このお宮さんでは今の時期限定の椿もちが食べられます
源氏物語「若菜上」で公達たちが蹴鞠を楽しんだ後「つばいもちひ」を食べたと出て来ます
道明寺生地にこし餡が入り椿の葉で挟んであります
お天気の良い日なら早朝から物凄い観光客で押し合いへし合い前へ進むのも困難だと言う話ですが、この日は雨のお陰で静かに梅や椿を楽しむ事ができました
さて次は、梅の名所と言ったらここ
「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花」の菅原道真公をお祀りする北野天満宮です
ここの梅ももう散り始めと聞いていましたが、、
梅園はまだまだ見応えがありました
雨の雫を含んだ梅も本当に可憐です
茶店では梅茶とお菓子の振舞いがあり、「花の庭」という銘の梅を模ったお菓子をいただきました
さらに京都の街を北上して鷹ガ峰の方に向かいました
江戸時代、本阿弥光悦が理想の芸術村を作った場所
清らかな水と大気に包まれた静寂の地です
北山杉と紅梅
そしてこちらでは舞妓さんのお手前でお抹茶をいただく事ができました
かいらし舞妓さん、市ゆうさんです
お菓子は「摘みつみ」
あんの中に蓬の香り高い草餅が入っていました
君が為春の野に出て若菜摘む
我が衣手に雪は降りつつ
この日は雪ではありませんでしたが冷たい雨がそぼ降り、まさに季節ぴったりのお菓子でした
今回は今までに体験したことのない事をたくさん味わう事ができました
修二会も雨が降らなくて本当にラッキー
また雨の京都も観光客が少なくて、静かに花々と向き合うことができ堪能しました
ありがとう、ありがとう
感謝の気持ちを胸にまた明日からがんばろ!