お菓子のマルシェ出店の準備と持ち物

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最終更新日:2020/6/30

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お菓子のマルシェ出店の準備と持ち物
2022/9/22 15:00 UP

 
初めてお菓子のマルシェやイベント出店するときに、何を持って行っていいかわからない、とお悩みの方に向けて記事を書きました。
 
マルシェの場所や、主催者にもよって持ち物は変わりますが、どんなマルシェでも共通する持ち物をご紹介します。
 
 後半は、マルシェで売れるお菓子の考察と、マルシェのメリット、デメリットについてお伝えします。
 
 
 
      目次


1..マルシェ開催の時に必要な持ち物
   ・商品のPOP
   ・コイントレーと領収書
   ・伝票と計算機
   ・持つ運びできる金庫と釣銭
   ・ケーキを並べるお皿
   ・あればPAYPAYなど
   ・お菓子を持ち帰る袋
   ・ゴミ袋、筆記用具など
   ・ショップカードとチラシ
   ・飲み物


2. マルシェとは
3. 私がお菓子のマルシェを始めたきっかけ
4. マルシェで売れるお菓子について(考察.

5. マルシェのメリットとデメリット
6. まとめ
 
 
マルシェに必要な持ち物  





 
1.商品のPOP
  POPとは、商品の価格やセールスポイントや説明を伝えるもの。手書きでOKです。POPを立てる台も忘れずに。
 

2.コイントレーと領収書
  コロナの影響もあり、手渡しでお金のやり取りをするよりスマートです。領収書は頼まれることがあるので、予め自分のお店の情報を書いたものを用意しておいてください。
 
 

 
3.伝票と計算機
 複写式の手書きの伝票を使っています。金額が何種類かある場合は、特に必要です。あとで集計をする際にも活躍してます。
 計算機は、携帯の電卓よりやりやすいので必須です。
 
 
 

4.持ち運びできる金庫と釣銭
  釣銭は、設定する金額にもよりますが、特に1,000円札と100円玉が足りなくなるので、20~30枚ずつ持っていきます。500円、50円は10枚ずつにしてます。コインケースは100均で買いました。
 

5.ケーキを並べるお皿
  お菓子の種類と品数によるので、自分のお菓子に合ったお皿を持っていきましょう。イケサンパークのマルシェの台は、大きくてかなり斜めだったので、持って行ったトヨ型が活躍しました。
 
 
6.あればPAYPAYなどのキャッシュレス決済できるもの
 最近は、「PAYPAYで払えますか?」と聞かれることが多いです。「できないなら、いらないです」と購買チャンスを逃さないためにもあると便利です。
 
 
7.お菓子を持ち帰る袋
 お客様のお持ち帰り用に、大小の袋と、小さめの紙袋を用意しています。
 
 
8.ごみ袋、筆記用具、マジック、ハサミ、テープ
 途中でPOPを書くこともあったりするので、マジックとPOPの紙の予備は必要です。
 
 
9.携帯の充電器又はモバイルバッテリー
 長時間の外のマルシェだと、充電がなくなってしまうこともあるので持っていきましょう。
 
 
10.ショップカードやチラシ
 せっかくご縁ができたお客様に、自分のファンになってもらうためにも、SNSの連絡先を書いたショップカードや、チラシの準備は必須です。ネットショップで購入してくれたり、次回の予約をしてくれることもあります。
 
 
11.飲み物
 1人でやっていると、始まってしまうと、なかなか買いに行けるタイミングがなかったりするので、飲み物は買っておいた方が安心です。
 
 
会場によっては、テーブル、いすなどの什器も自分で用意しなくてはいけないところ、什器は有料で貸してくれるところなど、さまざまです。必ず事前にチェックしてください。
自分でテーブルを用意するとなると、車が必要だったりするので、駐車場のチェックも必要です。私が以前参加した、イケサンパークのマルシェは、無料でテーブルと商品を乗せる台を貸してくれました。
 

 
 
 このような感じで、テーブルを飾る布やテーブルクロスを用意するのもおすすめです。ちなみに、ここはイケサンパークのマルシェ内のハンバーガー屋さん。ランチにいただきましたが、とても美味しかったです!
 
 
私は、マルシェの時、旅行用のスーツケース1個、リュック1個、大きめの保冷袋にお菓子と荷物を詰めて、「よいしょ」と言いながら電車で運んでます。(車の免許を持ってないので必然的にそうなります(^-^;)
 
 
一緒にマルシェをやっているマフィン屋さんの友人は、海外旅行に行くんですか?というくらい大きなスーツケースに小分けに箱に入れたマフィンを詰めて、鎌倉から来てくれています。
 
 
 
 




マルシェとは  


 
 
マルシェはフランス語で「市場」を意味する言葉です。
発祥の地のフランスでは、日常的に駅の近くや公園など至る所で、マルシェがありました。
新鮮な農産物や、パン、お菓子、雑貨など様々なものが売っていて、ワクワクしながら朝ごはんを買い食いしたりしました。
 
一般的なスーパーなどで購入するのとは違い、生産者が直接売りにくる場合も多いので、生産者のこだわりや思いを聞きながら、会話をしながら、掘り出し物を探すことができます。ファーマーズマーケットや朝市と呼ばれ、週末に公園や、広場、お寺の境内などで開催されることが多いです。
 


出店者側も、多くの人が集まる場所に、お店を構えるよりも手ごろな出店料で対面販売ができるというメリットがあります。マルシェにくる方は、ふらりと立ち寄ったりする方が多いので、自分や、お店のことを知ってもらって新しいファンを増やすチャンスでもあります。
 
 
 
私がスイーツマルシェを始めたきっかけ  

 
神田のカフェミカロに、友人の紹介で以前から焼き菓子の卸をさせてもらっていました。
カフェミカロが、人通りの多い神田の西口商店街で、2店舗目としてワインバーを出店することになりました。ワインバーなので夕方からの営業です。
 
こんなに人が多いのに、昼間閉めているのはもったいない、ということで場所代を払ってお菓子の販売をすることに。
当時は、私のお菓子の販売場所は、自宅の販売会だけだったので、もっとお菓子の販売経路も増やしたかったのも始めた理由の1つです。
 
料理教室で知り合った、店舗を持たずにマフィンの販売している友人と、もう1人の友人を誘って第1回スイーツマルシェを開催しました。2019年9月のことです。
2回目からは、マフィン販売の友人と2人になり、継続的に毎月1回開催しています。

スイーツマルシェ!とは謳っているのもも、実際は私とマフィン屋さんだけですが、毎回楽しみにしてくれている常連さんもついてくれています。
お世話になっているカフェミカロさんが、代田橋にもカフェをオープンしたので、そちらでもスイーツマルシェをやりました。今後も定期的にやっていく予定です。
先日は、池袋のイケサンパークのマルシェにも、友人のブースの一角で出せてもらい、ファーマーズマーケットの出店を初体験しました。野菜の生産者さんやパン屋さんなど、他の出店者さんとの交流も楽しかったです。  
また、神田のマルシェのお客様からのお誘いで、2度ほど会社のオフィスにお菓子の販売をしに行きましたが、すごい勢いで皆さん買いに来てくれて、持って行ったお菓子が1時間でほぼ完売したのはとても嬉しい体験でした。
 
 
                       
 
マルシェで売れるお菓子について(考察) 2019年からマルシェを始めて、気づいたことがあります。
 
最初の頃は、自宅の販売会の次の週に開催して、その時に多めに作った焼菓子と、朝焼きのスコーン、タルトを持って行ってました。
自宅の販売会では、私のお菓子だけを求めて、買いに来てくれます。
ですが、マルシェは通りすがりの買うつもりのない人や、興味本位で見るだけの方もたくさんいます。もちろん、その人たちは、私が普段どんなお菓子を作っているかなんて知りません。
 
3年たってようやく気付いたことは、私が普段販売会で売っているパティスリーで売っているサイズの小ぶりのお菓子はあまり売れないということです。
同じパウンドケーキでも、厚さがあって見た目のインパクトがある方がよく売れます。クッキーも大ぶりな方が売れます。
イメージでいうと、上品なフランス菓子ではなく、インパクトのあるカジュアルなアメリカやイギリスのお菓子の方が好まれるということです。
おやつに気軽に買って、パッと食べられるものが人気です。
公園のマルシェだと、家族連れも多いので子供にも食べやすいものがおすすめです。
 

 
そこで、最近はスコーンの種類を増やしました。
一番の売れ筋は、ふんわりしたバターミルクスコーンに、有塩バターとあんこを挟んだアンバタースコーンです。
アイシングをかけた、紅茶とコーヒーのスコーンも人気でした。
 
 
一緒にマフィン屋さんをしている鎌倉のレチョンチョさんはコンセプトがしっかりしていて、売り方が上手です。大ぶりで美味しそうなマフィンを5~6種類作っていて、すべて350円均一で販売してます。ボリュームのある美味しいマフィンが人気でリピーターの方も多いです。
バナナブレッドと、炒め玉ねぎのマフィンが人気です。
 
私は、いろんな種類にお菓子を180円~800円で販売していましたが、ここも見直して全部50円単位でわかりやすくすることにしました。閉めた後の計算も楽になりました。
まだまだ試行錯誤中ですが、売れるお菓子を研究していきたいと思います。
 
 
             
 
 
マルシェのメリットとデメリット  
 
私が思うマルシェに参加するメリットとデメリットについてまとめました。
 
メリット
・新しいお客様との出会いがある
 
・自分のサービス、お菓子が知ってもらえる
 
・SNSで興味を持ってくれていたお客様が買いに来てくる
 
・リピーターのお客様から、感想や新しい情報を聞けて商品開発のヒントになる
 
・低予算で、店舗がなくても対面販売ができる
 
 
 
 
 
 
デメリット
・売り上げが不安定
 
・天気、気候に左右される。(お菓子は夏は売れにくいです)
 
・準備、搬入、販売、撤収、片付けと時間がかかることが多く、気力と体力が必要
 
・お菓子が売れ残ってしまうリスクがある
 
 
 
 
まとめ  
マルシェに出店するのは、まず大前提として菓子製造業の許可付きのキッチン(許可付きのシェアキッチンでも可)でお菓子をつくること、適切な食品表示シールを付けることが大切です。
 
お菓子をたくさん作るのも、搬入も大変で、販売日はほぼ1日つぶれてしまいます。
ですが、リピーターのお客様に「美味しかったからまた来ちゃった」と言ってもらえると、嬉しくて疲れも吹き飛んじゃいます。
 
ネットショップの販売では味わえない、お客様やマルシェの出店者仲間とのリアルな交流が、また新たないいご縁をつないでくれたりすることがよくあります。興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください!
 
私が開催しているお菓子起業アカデミーでは、菓子製造許可の取り方、難しい食品表示シールの作り方、脱酸素剤と乾燥剤の使い分けなどを詳しく解説しています。詳細はこちらをご覧ください。
 

 
 
 
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先生情報
手塚 郁実
手塚 郁実
教室主催/パティシエール   東京都出身

辻調理師専門学校、東京都菓子学園卒業
レストラン、パティスリーで修業後、24歳で渡仏。グルニエアパン、テルメスマリーンサンマロで1年研修。帰国後、菓子工房オークウッドのオープニングスタッフとして約6年勤務。横田秀夫氏に師事。
2009年よりSucre Epiceを主宰。
現在営業許可を取得して、西ヶ原でお菓子教室とお菓子を販売中。
2019年メープルスイーツコンテスト優秀賞受賞。



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