強い雨と風の一日でした。こんな日に、急きょお惣菜を買って届けることになりました。今までも行ったことがあるスーパーに寄り、そこで揚げ物を選んでカゴに入れた後、ソースがないことに気がつきました。
そばで商品を並べていた人に「このお惣菜にかけるソースはありますか?」と聞くと、「そこになければないです。」と、その人は面倒くさそうに答えました。
台風で買い物客もほとんどいない店内。もう少し、教えてもらいたくて、「お弁当用の小さなソースも売っていないですか?」と食い下がりました。少しムッとした感じでその人はお店の奥に消えていき、戻ってくると「当店にはそういうものはありません。」と言って背を向けられました。
探していたものは大したものではないし、陳列の邪魔をしたので面倒くさかったのかなぁ。それにしてももう少し、普通に接してくれればいいのに。と、少し気持ちがよどみました。
スーパーを出た後、やっぱりどこかでソースを調達しなきゃと思い、気持ちを奮い立たせて、一番最初に見つけたコンビニに入りました。さっきみたいな経験をすると、また同じことが起こるのでは?と、なんとなく構えてしまいます。また無愛想な人に当たっても、傷つかないように、こちらも少し心を固くしてコンビニに突入。(大げさ)
お惣菜の棚の近くて商品を補填していた店員さんに「お弁当用の小さなソースなんて売っていませんか?」と控えめに質問しました。
店員さんは振り返って、「どのくらい必要ですか?少しだけ?」「ええ、少しだけ。」「じゃあ、こちらへどうぞ。」
店員さんの後ろについていくと、レジの前。「よかったらどうぞ。」とにっこりして、お弁当を買う人に渡すための小さなソースの袋をくれました。
ついさっきのスーパーの出来事とあまりにも差があってびっくりしたし、急いでいたので「ありがとうございます!」と言うのがやっとでした。けれど心はとても弾んでいました。
「意地悪な人っているなあ」と思った5分後には「親切な人っているなあ」と思っていたという気持ちのジェットコースター。
嫌なことがあったからって決めつけはだめですね。ちょっとした言葉や態度で人を落ち込ませたり、幸せにしたりできるんだ。私も気をつけて人と接しないと、と思った台風の日。
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________ A propos de mon livre _________フランスから学んだ、暮らしの工夫と楽しみ方を綴っています。