先日、4ヶ月半経ったあこ酵母でクラッカーを焼きました。
酵母自体は、においが強くなり、水分が蒸発(?)して濃くなっていました。一方で、ツンとした酸味はなくなっていました。そしてもはや、プツップツッという酵母が生きている感じは見受けられませんでした。
クラッカーの出来上がりは…サックリ感と味わいがやや薄かったです。
実は、クラッカーは酵母を入れなくても一応食べ物として成り立ちます。でも、特においしいという感動が無く、酵母を入れた場合のような「なんだかついつい手が伸びる」「長持ちするのにあっという間に食べきってしまう」「何とも言えない味わいと食感が魅力」というのが無いのです。だから、私は必ず入れて作ります。4ヶ月半経過の酵母を入れた物は、通常よりはややこうした感じに欠けるものの、入れなかった物とは全く別物で、各段においしかったです。
いつもの時間と温度では、少しだけ焼き色が薄かったです。なるほどな、という感じです。
先日ご紹介した3ヶ月経過の酵母でつくったものは、それ以前の物と遜色ない仕上がりでした。それに対して、4ヶ月経過の酵母では、通常とは違った物になったとは言えますが、おいしく食べられました。でも、あえて4ヶ月引き延ばす必要はないと思います。ついつい残ってしまった…というときは、怖がらず使って下さい!
おまけとして、この4ヶ月半経過の酵母を2倍量入れたバージョンも作ってみました。こちらは、しょっぱさが増していました。思ったよりもクセは無かったです。よく噛んでいると、麹を焼いたとき特有のチーズもどきの味わいを感じました。これは、4ヶ月半経っていなくても、酵母多めに入れるとそうなるのかもしれません。
単にレシピ通り作るだけでなく、1回のレッスンで作るパンが幾通りにも発展するよう、基本+多様な展開をお伝えするレッスンをめざし、手作りならではの要素を盛り込んだレシピを開発。
6つのパン教室に通い、単発の教室やパン屋さんの講習会などにも多数参加。パン以外からもインスピレーションを得ながら、手軽さと一手間かけることの両面から、おいしいパンを作ることと、教えることの両面から研究を重ねる。
2013/7/3