毎年秋から冬にかけて楽しい野菜の一つに、「ヤーコン」があります。
オリゴ糖が豊富に含まれているとのことでとても甘みがあります。炒めてもシャキシャキしている食感も、他にはない魅力かもしれません。
食べ方はいろいろあるのでしょうが、私は炒め物ばかりです。
炒め物と言っても、油の使用量は少ないです。少量だからこそ(少量であっても?)、質のいい、味の良い油を使いたいものです。
昨シーズンまでは薫り高い胡麻油を使い、少々の酒と少々の濃口醤油で味付けをしていました。
しかし今季は、なんだか違う気分!というわけで、毎回、少々の「玄米オイル」で炒めています。そうなると味付けも違ってきます。少々の酒は同じですが、塩分は「しろたまり」で味付けをしています。玄米オイルと濃口醤油でもいいのでしょうけどね。玄米オイルは隠し味的にコクを出してくれること、そうかといって無味無臭ではなく穏やかな風味があることから、それを生かすためにはしろたまりを使うことでやさしい味に仕上がる気がしています。塩の方がよりシンプルですが、「塩よりはコクが欲しいけど、醤油ほどは主張して欲しくない」ときに便利なのがしろたまりです。オイルも、調味料の一つと捉えて味付けを考えます。本当に、もうの味付けでいい、というかこれだけの方がいいのです。
パンに塗ってもおいしく、料理にも活躍し、顔に塗っても良い玄米オイルは、アイテムが少なくてすむという点でも管理下手な私にはありがたい一品です。
夏には、オリーブオイルもかなり活躍しますが、秋冬はオリーブオイルの出番が減り、その分玄米オイルの頻度が増えています。なんとな〜く、冬は玄米オイルの方が食べたくなるし、おいしく感じるのです。スープの野菜を炒めるときも、玄米オイルの方により手が伸びる気がしています。
そんな風に「また季節が巡ってきたな〜」と繰り返しを味わったり、「今年は胡麻油よりも玄米オイルをよく使うな〜」と変化を感じたり、淡々と過ぎていくような日々の中にもいろいろあるなと思う今日この頃です。
単にレシピ通り作るだけでなく、1回のレッスンで作るパンが幾通りにも発展するよう、基本+多様な展開をお伝えするレッスンをめざし、手作りならではの要素を盛り込んだレシピを開発。
6つのパン教室に通い、単発の教室やパン屋さんの講習会などにも多数参加。パン以外からもインスピレーションを得ながら、手軽さと一手間かけることの両面から、おいしいパンを作ることと、教えることの両面から研究を重ねる。
2013/7/3