3月11日　東日本大震災から10年

3月11日　東日本大震災から10年



福岡市博多区吉塚で料理教室をしております宮崎知花です。

先日、宮城県石巻市の方から　10年前の3月11日のお話しを聞く機会があったので
ブログに書いてみようと思います。

10年、まだ10年、もう10年。いろいろな表現があるけれど

東日本大震災から10年、1日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。



10年前、私は東京に住んでいました。

テナント（大きな商業施設です）の中に入っている料理教室。

場所は東京駅から車でも１５～20分の距離のところ。

住宅も、会社もたくさんあるところ。

あの大きな地震のあった時、　たくさんの方と料理のレッスン中でした。

経験したことのない揺れ、
『火を止めてくださいーーー』

『机の下に隠れてくださいーーー』

叫び声と大きなうなり音と、そして数分ごとにくる大きな大きな揺れでした。

この地震があったのが14時台。

大きな地震だったねー　と安堵と同時に

目の前は日常でもあり、通常通り、。

当時、スマホですぐに情報を調べるという頃ではなかったこともあり

帰りの食材買っていこうかなーという生徒さんたち。

テナントの食品売り場を見にいくと、すでにレジには長蛇の列。

棚という棚の食材、水、インスタント食品がなくなっていて

えっ？そんな大きな地震？？何があったの？


理解できないまま、　18時まで通常に勤務し

テナントを出てからの帰り道、行きかう人を見て

初めて事の大きなことを知るのでした。


みな防災頭巾やヘルメットをかぶったり



地震から4時間ほどたったいつもの様子が　映画の中のシーンのような・・・

日常ではなくなったことを知った瞬間でした。



そしてこの東京の何倍もの揺れがあった宮城県石巻市。

この半年、この宮城県石巻市の盛信冷凍庫株式会社さんとお取引をさせていただいております。


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行ったこともない場所だし、

『美味しかったから』という理由でのお取引スタートでしたが

この会社さんが　海沿いの会社ということを先日地図を見せていただいて知りました。


海から〇分、ではなく、海の真ん前。

住所も『魚町』というので　漁業で栄えている街なんだろうと思います。

盛信冷凍庫のインスタグラムに衝撃的な写真がUPされていました。


地震があった直後、　社長さんの　高いところに逃げろー

奇跡的に盛信冷凍庫の方々は　全員無事だったそうです。

その後の映像が残されていて　大きな津波で流される家、車・・・


私も書きながら、これ以上うまく言葉にできなくています。


今の私ができること。


今、私ができることは　

『繋がりたい』　『繋がる』

人と人とのつながり、　人と物とのつながり。


何気なく食べているお魚も

このお魚を販売しているお魚屋さん、

お魚屋さんの家族、このお魚を釣った漁師さん

この漁師さんの船の人、お魚を運んでくれる運送屋さん、

ぱっと思いつくだけで

何人の人がかかわってくださっているんだろう。

1人1人の想いが形になって、繋がる。


食べることは生きること、毎日のこと

だからこそ、１つ１つ想いを込めて・・・

3月11日、お亡くなりになられた方に対し　この場を借りてご冥福をお祈りします。

そして今もなお行方不明の方も

少しでも何か手掛かりが見つかることをお祈りいたします。


大切な人、大切な場所　大切なもの

命あることに感謝して



3月15日　宮崎知花