at home styleは、その名の通り、気楽に“おウチ感覚”で、少人数制の料理教室です。
毎年冬の時期で健康に関する話題はインフルエンザでしたが、今年はそれ以上に感染率が高く、既にパンデミック状態化しそうな武漢コロナ肺炎。
新型と言われるくらい未知のウイルスで、ただわかるのは肺炎を引き起こしやすく、ご年配ほど重症化しやすいということ。
ワクチンもなければ、効果的な治療薬も手探り状態で、アルコールや熱に弱いというザックリとした情報だけ。
最悪なのが、一番の対策となるマスクや紙製品、エタノールなどの消毒薬が買い占めや転売騒動になったりと、生活に影響がきているのが困りものです。
マスクやアルコール消毒以外の対策といえば、免疫力をつけること。
そのためには免疫力アップにつながる食材を摂って、しっかり休養し、適度な運動をすること。
そういったことで今回セルフケアメニューのレッスンはズバリ免疫力アップをテーマにしたメニュー構成です。
メインは『常夜鍋』
疲労回復ビタミンBを含む豚肉、ビタミンA・C・E・カルシウム・鉄分を豊富に含む小松菜、ビタミンB1を体に吸収しやすい作用や発汗、解熱、鎮痛作用、体を温める作用があるネギ、疲労回復に良いとされているえのき、血液をサラサラにする効果のあるしいたけ、腸内環境を整えるオリゴ糖が含まれる豆腐等を具材にしました。
きのこ類では、免疫力アップに効果的なのは舞茸が一番だそうです。
常夜鍋は通常葉野菜としてはほうれん草を使いますが、小松菜の方がアクが少ないので、下茹で不要で手間いらずという点でも小松菜を使っています。
つけるタレはおろしポン酢とゴマだれの2つを使用しました。
大根もイソシアネイトと言われる抗酸化物質やジアスターゼという消化酵素があり、代謝効果が期待されます。
鍋料理だから体も温まるし、ウイルスは湿度にも弱いと言われているので、湯気で食卓のまわりに浮遊しているウイルスも口には届かないかも(?)
この日は熊本城マラソンが開催され、史上初の雨天決行な上、低体温症でリタイアする方が多かったとか。
そんなこととは知らず、教室の中でお腹も体もぬくぬく状態でした。
副菜は長芋のステーキ納豆ソースがけ
粘膜の保護や免疫力を高め疲労回復に効果的と言われるムチン質をもつ長芋をカットし、表面に焼き色がつく程度にグリルし、自家製海苔しょうゆタレと発酵食品のひきわり納豆を混ぜ合わせてかけたもの。
納豆はO-157など病原性大腸菌やサルモネラ菌などを予防する殺菌力やサポニンという免疫力のエサになる成分が含まれています。
それらに合わせて目や口、消化器系など体内の粘膜を正常な状態に保つ働きのビタミンB2が含まれる大葉を細切りにして乗せています。
副菜2つ目は大根と鶏胸肉の棒棒鶏風サラダ
通常きゅうりの千切りを使っていますが、桂剥きした大根を細い短冊切りにし、カイワレ大根をベースに生姜・ネギを臭み消しにして酒蒸しした鶏胸肉をのせ、オリジナルのゴマだれをかけています。
鶏胸肉にはイミダペプチドという成分が含まれ、疲労回復や免疫力を高める効果があります。
デザートは『ヨーグルトゼリーのフルーツポンチ』
季節の果物でビタミンC豊富なイチゴと、同じくビタミンC豊富なキウイ、余分なミネラル(塩分)を排出するカリウムやシュガースポット(果皮に出る黒い斑点)が多いものは免疫細胞の活性化が高いと言われるバナナを具材に使いました。
ヨーグルトゼリーは、腸内環境に最適なヨーグルトにヴィフィズス菌を増殖させるオリゴ糖が豊富な甜菜糖を加えて海藻から作られたアガーを使って作りました。
シロップももちろんオリジナル。
生徒さん、かなりお気に入りになって頂き、おかわりをして頂きました。
体全体の免疫細胞の約7割が腸に集まっているので、免疫力をアップするにはこの腸の働きをよくするのが一番だと思います。
食品と同じくウイルスや病原菌なども入り込む場所であり、腸壁内にある免疫細胞が集中しているので腸内環境は良くするに他ありません。
『しっかり栄養のあるものを食べる』は的を得ています。
皆さんも、忙しい・面倒くさいと言って食事をおろそかにせず、食べる・休む・運動するをこころがけて流行病にむきあいましょう。
レコールバンタン東京校にてフードコーディネーター受講終了後、日本フードコーディネーター協会認定のフードコーディネーターを取得。
帰郷後野菜ソムリエ・フードアナリスト・パンシェルジュ・日本箸教育講師・ジュニアオリーブオイルソムリエ等を取得。
現在料理教室運営の他、地元媒体へのレシピ提供・食育プロジェクトのメンバーとして活動の他、レストラン審査員、商品開発等の分野で活動中。