山手エリスマン邸にて正月の室礼

昨日は、病院へ行く前に、コーディネートのお仲間マダムIさんとマダムMさんがエリスマン邸にてコーディネートされている、お正月の室礼を拝見してまいりました。お二人での展示は前回の重陽の節句の時からの２回目。びっくりするほどたくさんの素敵な調度品をお持ちのマダムなのでとても見ごたえがありました。まずは入って右側の待合の間の設え。
コーヒーテーブルには
フランスのアンティークのリキュールガラスとカラフェ
そして京都の駒などが置かれています。
本当に素敵です。こんなグラスで食前酒を頂いてみたいものです。


右側のチェストの上には、
長板に設えられた盛り物。
富士のように気高くということで富士リンゴが
鷹のように勇敢にということで唐辛子が（邪気を払う色でもあります）、
実りがよく、何事も成せばナスということでナスの砂糖漬け
（珍しいです。とっても美味しいそうです）
など考え尽くされた盛り物。大変勉強になります。


そしてこちらは金沢博物館からお借りしてきたという枕紙。
１２月１５日以降に神社に行くと、
いい初夢が見られますようにと、こうした枕紙をいただける
ところがあるそうです。遠い記憶に私も昔頂いたことが
あるような気がしました。

不老長寿を表す紫のクロスに松やボタンがダイナミックに
いけられています。
器は柄違いのアンティークの祥瑞。
山中塗りの立派なお雑煮椀、
輪島塗の屠蘇器や重箱がなんと素晴らしいことでしょう。
思わずため息が出てしまうほどでした。
ちゃんとした日本の伝統を抑えた室礼は、
お箸も神様がいただく側もちゃんと奉書紙で
包まれていました。




獅子頭も個人所有物だそうです。
雰囲気がありますね。

奥の間には食事の後を楽しむ雰囲気が
百人一首や駒などで表されていました。
忙しい中でしたが、これだけのものを見られるのは
とても貴重なので伺うことができてよかったです。
１３日まで開催されているようですので、
お時間あります方は是非訪れてみてください。


その後は、それぞれ皆時間がない中、
新年会を兼ねて軽くランチしましょうということで
近くにある「エリゼ光」というフレンチレストランへ。
軽く？ではない素敵なランチをご予約くださり感謝です。

前菜は可愛らしいカリフラワーのムース
アイディアいっぱいです。
こちらはなんと三浦大根のソテー上にはアオリイカと紅大根のスライスのソテー大根がジューシーで、フォンをクリームで伸ばしたおソースととてもよく合っていました。メインは鰆のソテー下には赤カブのピュレ、紅芋チップを添えてアートです。野菜の旨味たっぷりで美味しくいただきましたデザートに私がチョイスしたのはリンゴのパイ。とても上品で美味しくいただきました。カラメルアイスもまた美味。そしてこちらがエリゼ光名物というプリンでもプリン色ではない、、、そう周りのものにヒントが隠されています。牛乳の非加熱のムースになんとこのニワトリさんから卵黄を産み落とします。そしてカラメルソースをかけて混ぜるとプリンになるそう。本当にプリン〜！！と子供のようにはしゃいでしまいました。美味しい卵を使ったならではの一品ですね。ニワトリのキッチングッズがないと再現できませんが面白いアイディアです。でも通常のプリンよりボリューム感があり、すべてを食べきるのは難しかったようです。素晴らしいお時間をいただきありがとうございました。こちらのエリゼ光は２０年も前からあるそうで、山手カトリック墓地がある通りに面したビルの２階です。とてもお美味しかったのでお近くにお出かけの際は訪れてみてくださいね。