最近こそハードパンがパン屋さんの店頭に並ぶ事も当たり前のようになってきましたが、今でも日本のパンの主流はふわふわな柔らかいソフトパンです。
生地の中にパンの老化を防ぐ役目のある卵や、バターなどの油脂、牛乳、沢山の副材料の入ったソフトパンは老若男女問わず愛されている日本のパン。
だから家族にも美味しいと言ってもらえるソフトパンからパン作りはスタート、という方が多いのではないでしょうか。
そういう私も最初はそうでした。
でもフランスに行ってバゲットを食べて、そのパンの奥深い味の虜になりました。
副材料は一切入らない粉本来の持つ美味しさ。
粉でしか勝負所がないからこそ、旨味、風味をのせる為の工夫が必要で、その為に粉をブレンドしたり、長時間冷蔵発酵させたり、加水率を増やしたり、塩、酵母に拘ったりする事で驚く程美味しいハードパンが出来上がります。
ハードパンの魅力は奥深く、素晴らしいものですが、見極めや生地の扱いが難しく本を見て簡単に作れるパンではありません。
ハードルが高いからこそ作り甲斐がある、それがハードパンの魅力です
ソフトパン作りには慣れているけれどハードパンはちょっと、と思っている方も一度ハードパン作りに挑戦してみて下さい。
きっと新しいパン作りの魅力に出会えると思います。
外資系証券会社に勤めながらホームメイド協会(現: ホームメイドクッキング) で師範科修了後、マイスター資格を取得し原宿で土日限定のパン教室を開講。
2015年12月にル・コルドン・ブルーでパンデュプロムを取得し、現在中野区の自宅にてKassyの焼き立てパン教室を開講中。
一般社団法人 日本パンコーディネーター協会認定 パンコーディネーター